24: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:01:59.05 ID:4lJng8t70
ゴロウは夢を見た。
進化する前のコラッタと一緒に遊んでいた風景だ。
彼はトレーニング用のサンドバックを指さし、『たいあたり』の指示を出した。
しかし、コラッタは言うことを聞かなかった。
そっぽを向いて駆け始めた。
ゴロウはコラッタに嫌われてはいなかった。
しかし、「遊び相手」として見られていた。トレーナーとしてではない。
ゴロウは悔しかった。コラッタに強い口調で「言うことを聞け!」と命令した。
コラッタはゴロウの服を噛み、引っ張った。
「そんなことより遊ぼうぜ」と言わんばかりだった。
ゴロウは一度諦めた。
コラッタが指示を聞いてくれるようになったのは、スクールに入る少し前のことだ。
彼らの間にある信頼関係は意図的に築き上げられたものではない。長く過ごした時間によるものだ。
彼らは散歩をした。
バトルごっこもした。
フリスビーで遊んだ。楽しかった。かけがえのない時間だ。
ゴロウは目を覚ました。もう朝だった。
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