22: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:01:00.67 ID:4lJng8t70
「キミのヌオーはカントーにはいないポケモンでね。どうだい? 私のサンダースと交換しないかい?」
アサギシティでゴロウは交換を持ちかけられた。
相手はアクア号から降りてきたジェントルマンだ。ゴロウはこの紳士と勝負した。
その後、共に昼食をとった。その時に切り出されたのだ。
サンダースは素早い。イーブイから進化する強力な電気ポケモンだ。
珍しいということも知っていた。
ゴロウは戸惑った。
「ああ、いや、突然で悪かったね。一晩じっくり考えてくれたまえ。OKならポケギアに電話してくれ。明日の午後までは私はこの町にいるからね」
ゴロウは言葉を探した。しかし見つからなかった。彼は渡された携帯電話のメモをじっと見ていた。話の間、ヌオーはボールに入れておいた。交換のことは聞かれておないはずだ。
(「いや、イワークだと、いくら頑張っても勝てないからさ。親戚の人に交換してもらったんだ」)
(「ゴロウも知ってんだろ。『ほかの人からもらったポケモンは早く、強く、育つ』ってな」)
コンタの言葉がよみがえった。
ゴロウはあの時、こう思っていた。
「大事な手持ちを手放すなんて、何を考えているんだ」と。
しかし、今ならコンタの気持ちが分かった。
50Res/40.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20