【ポケモン】たんぱんこぞうのゴロウ
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27: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:03:28.00 ID:4lJng8t70
「キミのために、あえて、はっきり言わせてもらおう。キミはトレーナーとして実力が不足しているんだ」

「―――今までキミがバッチをもらったのは、ハヤト、シジマ、ミカン、ツクシだったね? ジムリーダーとして、彼らは優しい。挑戦者にバッチを授与する割合が高いんだ」

「シジマの馬鹿などは10人が挑戦すれば7、8人に渡してしまうくらいだ。あいつは熱意のあるトレーナーに肩入れするきらいがある。協会から注意勧告を先日食らったほどだ」

「しかし、残りのジムリーダーは甘くない者ばかりだ」

「アカネ、マツバ、イブキ。彼らは『頑張った』からと言ってバッチを授与しない」

「トレーナーのセンスを重視する傾向がある。『こいつは認めるべきトレーナーかどうか』と目を光らせているんだ―――私も含めてね」

「どうも、私は口下手だ。回りくどくなってしまった」

ヤナギは茶をすすり、ぽつりとつぶやいた。

「キミがこの先、バッチを8つ集めきれるとは思えない」

「まだ、キミは若い。もしかしたら『眠っている才能』があるかもしれない。しかし、『ポケモンバトルの才能』はない。私にはわかるんだ。運動神経のない人間がひと目でわかるようにね」

「一度、自分を見つめなおしてみてはどうかね」

ヤナギは話し終えた。ゴロウの心臓がナイフで突き刺されたように痛んだ。顔が熱く感じた。紅潮した。ゴロウは叫んだ。

彼は短くヤナギに暴言を吐いた。センターを飛び出した。


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