【ポケモン】たんぱんこぞうのゴロウ
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32: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/09/29(金) 18:05:58.97 ID:4lJng8t70
「関係ありませんよ〜。スクールは『ポケモンバトル』だけを学ぶ場所ではありません。『ポケモンとの付き合い方』を学ぶところで〜す」

「もちろんバトルも学びます。しかし、ポケモンはバトルをするだけの生き物でもありません〜」

「家族として、友人として、人間の手助けをしてくれる存在として、コンテストで輝く主役として―――ポケモンはかけがえのない存在なので〜す」

「ただ、ポケモンには危険もあります〜。キミが話してくれたアーボのように毒を持ったポケモンなどは、まさにいい例でしょう」

「知識がないままだと、ポケモンは人間の『敵』にもなりかねないのですよ〜」

「ワタシは『ポケモンが嫌い』という人を何人も見てきました〜」

「彼らの多くはポケモンによって傷つけられたり、モノを壊されてしまっています。それが、ワタシには悲しいので〜す」

「話を聞くと、ポケモンのことをしっかりと理解していれば、防げた悲劇であることがほとんどだったからです〜」

「―――現実問題には向き合わなければならないことが多いので〜す。それを子供たちに教える人として、アナタは最も優秀だとワタシは思いますよ〜」

ジョバンニはゴロウと向き合ってにっこり笑った。

「ご検討してくれると、嬉しいで〜す。ワタシはアナタをいつでも待っていますよ―――ゴロウくん」

ゴロウは言葉を失った。

帰り道、彼はゆっくりと歩いた。陽が落ちていた。

コトネとヒカルが話していたのを聞いてしまった日を思い出した。

あの時、ゴロウは同じ道を走って帰っていた。


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