7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:28:39.82 ID:dfAozWXTO
「イヤイヤしない。……ほーら、まずは放して。こっち来ましょう?」
頭を撫でていた手が離れ、それが今度は枕を叩く。私の頭の下にあるのとは別、私を見つめるプロデューサーの顔の少し手前、いつも私を優しく抱いてくれるプロデューサーの腕を。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:29:42.79 ID:dfAozWXTO
「お、っと……え、……って……楓さん……?」
「ちゅー……ぅ……」
「ん……そんな、いきなり強く……」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:30:29.79 ID:dfAozWXTO
「……ん、ふふ」
じゅぽん、と最後に大きな音を立てて。その後に一度だけ、先端へキスを降らせて。そうして離れる。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:31:20.21 ID:dfAozWXTO
「……とーちゃく」
「ん、いらっしゃい」
「はい、いらっしゃいました」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:32:01.64 ID:dfAozWXTO
抱きしめられる力が強くなる。ぎゅっと、ぎゅうっと。
唇と唇が重なる。ちゅ、ちゅ、と啄むように。じゅぽじゅぽ、と舌を差し入れあいながら。
それまで感じていた幸せとはまた別の幸せ。同じ人から贈ってもらえる、心の奥の底まで染み入ってくるような本当の幸せ。それが感じられる。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:32:58.44 ID:dfAozWXTO
私が抱きしめる力を強くする度、それに応えてくれるプロデューサー。私が唇を触れさせる度、舌を差し入れて絡み付かせようとする度、それを受け入れながら返してくれるプロデューサー。
もう身体はすっかり疲れきっていて。心が昂るのも、もうとっくの前に頂点を終えているはずなのだけれど。それでも止まらない、止められないプロデューサーとの行為。プロデューサーへの想い、愛おしく感じてたまらなくなってしまう心。その心に身を任せて、ただしてしまうがままに繋がり合うことを繰り返して。そうしていくらか、何分か経った頃に口を開く。
そこまで激しくしていたわけじゃない。互いに互いを貪りあうような、そんなまるで獣のような……昨日の、このプロデューサーの部屋へと辿り着いたばかりの私たちのような、そんな激しさで重ねていたわけじゃない。……けれど、それでも。熱く濡れた吐息を、互いに少し乱して荒げながら。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:34:01.86 ID:dfAozWXTO
……まあ、プロデューサーに汚れるのなら構わない。プロデューサーから貰ったもので、お腹の中もたっぷり満たされてはいるんですけどね。
そんなふうに付け加えつつ『でも』と続けて。
14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:34:39.61 ID:dfAozWXTO
「お風呂も入ります。ご飯も食べます。プロデューサーと一緒に入って食べます。……でもその前にもう少し、このままもっとイチャイチャ……していたいです」
はむはむ。言葉を発しながら甘噛みを続ける唇を、プロデューサーも噛み返してくれる。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:35:23.60 ID:dfAozWXTO
「……あ、プロデューサー」
「はい?」
「元気すぎませんか?」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/14(木) 20:36:07.56 ID:dfAozWXTO
むっと怒っているようにしてみせる私を見てプロデューサーが笑う。
なにも本当に怒っているわけじゃない。それはプロデューサーも分かっている。でもその上で、分かっている上でキス。それまでのものよりも少し長いキスを落として、機嫌を取るような口調で言葉をかけてくる。
23Res/17.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20