佐久間まゆ「めぐりめぐるは」
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17: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:19:34.61 ID:qeoTwk+V0

 ***

「そう簡単には帰しませんよぉ!」

以下略 AAS



18: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:20:17.43 ID:qeoTwk+V0

 バスがタクシー乗り場を通り過ぎ、目的地に停まったのが見える。

「あっ、おばあちゃん。無事に降りたみたいでよかった!」

以下略 AAS



19: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:20:55.32 ID:qeoTwk+V0

「はぁ、はぁ……おばあちゃん……この……荷物」

 おばあちゃんはそれを不思議そうに見ている。
 一方の男子は、何かに気づいたかのような驚愕した表情でまゆを凝視した。
以下略 AAS



20: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:21:35.05 ID:qeoTwk+V0

 おばあちゃんは口元に手を当てたまま、あんぐりしている。
 男子は相変わらず金魚のようだ。
 まゆはクラっときて、後ずさった。
 そこで、タクシー乗り場の看板が目に入る。
以下略 AAS



21: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:22:24.30 ID:qeoTwk+V0

 ***

「追われてますよ! どんどん近づいてくるッ!」

以下略 AAS



22: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:23:08.79 ID:qeoTwk+V0

「「プロデューサーさん!」」

 そのとき、雪乃と智絵里の呼ぶ声が聞こえた。
 聞きなじみのある心地よい声だ、と彼は思った。
以下略 AAS



23: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:23:48.45 ID:qeoTwk+V0

「いやぁ、今日は大変申し訳なかった。原因究明ののち、必ずや取材を再び行おう」

「いえ、そちらも大変でしたね。取材は、やはり十分にはできませんでしたか」

以下略 AAS



24: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:24:33.06 ID:qeoTwk+V0

「わかりました。では、今、調整いたしましょう」

「うむ、よろしく頼む。それでは、乗りたまえ」

以下略 AAS



25: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:25:09.44 ID:qeoTwk+V0

 ***

「あそこにいた! 時速五十キロぐらいで走ってます!」

以下略 AAS



26: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:25:59.20 ID:qeoTwk+V0

 バスに近づいたところ、ちょうど添乗員が出てきた。

「あ、あのっ、バスの中に黒い小さな紙袋が、ありませんでしたか?」

以下略 AAS



27: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:26:38.16 ID:qeoTwk+V0
 バスの天井の上から、幼児ほどもあろうかという影が跳び、二人が声をあげる間もなく、添乗員の手からまゆのプレゼントを奪い去った。

「キキーッ!」

 ひどく機嫌の良さそうな上ずった声で鳴くそれは、都内のこんなところには全く似つかわしくない猿であった。
以下略 AAS



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