19: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:20:55.32 ID:qeoTwk+V0
「はぁ、はぁ……おばあちゃん……この……荷物」
おばあちゃんはそれを不思議そうに見ている。
一方の男子は、何かに気づいたかのような驚愕した表情でまゆを凝視した。
後ろでプシューというバスのドアが閉まる音が響く。
「私の荷物と……はぁ、はぁ……入れ替わってたみたいで」
「あ、あぁぁ」
納得したようにおばあちゃんはうなずく。
「ありがとねぇ。わざわざ届けてくれて」
「い、いえいえ、大丈夫ですよぉ。それで、私の紙袋は……?」
「……あっ」
おばあちゃんがハッとし、男子がパクパクと口を動かす中、ブロロロとバスの発車音が、まゆ達を置き去りにしていった。
「バスの中……」
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