24: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/09/07(木) 21:24:33.06 ID:qeoTwk+V0
「わかりました。では、今、調整いたしましょう」
「うむ、よろしく頼む。それでは、乗りたまえ」
手帳を開くプロデューサーを尻目に、支配人のそばに車がつき、ドアが開く。
「えっと?」
ぽかんとしているプロデューサーを支配人が促す。
「どうした? 私は部隊と一緒にアヤツを追わねばならん。道中で話をつけよう」
(とうとう部隊って言っちゃったよ、この人)
プロデューサーは呆気にとられたままながらも、心の中でツッコミをいれた。
「もちろん、最後は送っていくぞ。そちらのお嬢さん二人は別の者に送らせよう。ささ、乗った乗った」
「プロデューサーさん、気をつけてくださいね」
「まゆちゃんには伝えておきますわ」
二人から自分の鞄を渡されながら、プロデューサーはお礼を返した。
そして、支配人に言われるがまま車に乗る。
鞄の中のプレゼントを確認すると、先の見えない捕り物につきあわされる不安が頭をもたげてきた。
それを飲み込む。
「はぁ……どこに行ったんだろうなぁ、あの猿」
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