282: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2017/09/30(土) 10:35:49.39 ID:ktVirj9S0
その日、ほたるは予定されていたレッスンを終え、事務所をあとにした。
346プロの寮は事務所にほぼ隣接して建てられており、歩いて2分もかからず帰宅することができる。しかし、そのときのほたるは、寮の前を素通りした。
大通りに出たあと、駅とは反対方向の、あまり栄えているとはいえない区画に足を進める。同僚のアイドルたちは、通常このあたりにやってくることはないと、事前に調査を済ませてあった。
ほたるはひとつの建物に足を踏み入れた。
283: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2017/09/30(土) 10:36:25.86 ID:ktVirj9S0
終わりッス。
ありがとうございました。
284: ◆LEaEgxSrqk[sage saga]
2017/10/01(日) 03:09:57.60 ID:iKH7pqC/0
テスト
285: ◆lT1JsxjocTLP[saga]
2017/10/01(日) 03:13:12.92 ID:iKH7pqC/0
投稿させていただきます よろしくお願いします
286: ◆lT1JsxjocTLP[saga]
2017/10/01(日) 03:14:45.06 ID:iKH7pqC/0
「不老の秘訣」
287: ◆lT1JsxjocTLP[saga]
2017/10/01(日) 03:16:47.33 ID:iKH7pqC/0
「若いままでいる秘訣、ですか……?」
菜々パイセンは少し困惑した表情で、私の方に顔を向けた。
「そうです!やっぱり菜々パイセンって、お肌つるつるだし動きもきびきびしてるし、17歳を名乗ってるだけあるぅ〜って尊敬してるから、だからこそ、その美の秘訣に迫ろうと!!教えて☆」
288: ◆lT1JsxjocTLP[saga]
2017/10/01(日) 03:18:22.25 ID:iKH7pqC/0
周りをきょろきょろと確認してから、パイセンと私は空いてる会議室へと向かう。二人とも中に入ると、パイセンは抜かりなく鍵をかけた。
ワクワクはしてるんだけど、なんだろう、思ったより神妙な雰囲気だ。見慣れた会議室なのに、少し肌寒く感じるのは気のせいだろうか。
「誰にも言わないでくださいね」
289: ◆lT1JsxjocTLP[saga]
2017/10/01(日) 03:22:06.70 ID:iKH7pqC/0
パイセンの目は、人を騙そうとする意地悪な目じゃない。しかし、こんな荒唐無稽なことを信じるというのも、いくらパイセンが相手とはいえ。
……まさか、パイセンも騙されている?
最近は水素水やら怪しい物が流行っているから、ただの栄養ドリンクを高値で買わされていてもおかしくない。
290: ◆lT1JsxjocTLP[saga]
2017/10/01(日) 03:23:56.78 ID:iKH7pqC/0
「あ、忘れてました。これ、副作用あるんですよ」
「ひどい頭痛がくるとかですか?」
ぶぶーっ、と得意気に返される。何に得意気になっているのかは不明だが、可愛い。
291: ◆lT1JsxjocTLP[saga]
2017/10/01(日) 03:26:18.87 ID:iKH7pqC/0
「早苗さんとかと遅くまで飲んじゃって、どうしても肌荒れが治まらなかった時に、栄養ドリンクと間違っちゃって……」
「大丈夫だったんですか?」
縛った髪をぴょこっと揺らして彼女は頷く。
292: ◆lT1JsxjocTLP[saga]
2017/10/01(日) 03:28:53.94 ID:iKH7pqC/0
「おおっ!?」
パイセンが素っ頓狂な声をあげたのもつかの間、私は瓶のふたを開けて、そのまま一気に飲み干した。
味を思い出そうとする前に、眩暈がきた。
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