17:名無しNIPPER[sage]
2017/08/26(土) 22:05:36.21 ID:VbCvuMD40
続く(∵)
18:名無しNIPPER[sage]
2017/08/26(土) 23:37:00.14 ID:KLCnX5/6O
わふー
19:名無しNIPPER[sage]
2017/08/26(土) 23:38:47.03 ID:YDF/tPr9o
恭介ェ…
20:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 02:03:37.87 ID:fLpYcl+to
おつなのー
21:名無しNIPPER[sage]
2017/08/27(日) 18:15:40.03 ID:DAgvAEuGO
恭介ほんとすこ
あんな友達が欲しい……
22:名無しNIPPER[sage]
2017/08/31(木) 09:57:32.85 ID:NFrW24YFo
ハッピーエンドがいいなあ
23:名無しNIPPER[sage]
2017/08/31(木) 11:49:50.48 ID:Oki/NMdUO
最近>>1のペースが落ちてきたから心配
自転車旅その2も読みたかった
24:名無しNIPPER[saga]
2017/08/31(木) 22:17:26.17 ID:gJVaJKol0
理樹(来ヶ谷さんが案内してくれたのはひと家族は住める一軒家だった。東京だとマンションでも高いと聞くがこんな家だといったいいくらするんだろう?僕が目を大きくしているとそれを見た来ヶ谷さんが心を読んだように言った)
来ヶ谷「うちの両親は過保護なんだ。ここまで広いとむしろ孤独を煽るようなものだが。さあ、入りたまえ」
25:名無しNIPPER[saga]
2017/08/31(木) 22:36:19.67 ID:gJVaJKol0
理樹(熱いシャワーを浴びてから居間に戻ると、綺麗な音が流れていた。来ヶ谷さんがソファに座ってテレビで自分がピアノを弾いている姿を見ていたのだ)
26:名無しNIPPER[saga]
2017/08/31(木) 23:12:31.67 ID:gJVaJKol0
理樹(その来ヶ谷さんのピアノは今日のとは少し違って、全体的に大人しいイメージだったが、決して飽きさせず聴く人の一番良い思い出を蘇らせるような気分にさせる演奏だった)
来ヶ谷「どうせなら全員の予定が空いた日にまた招待しよう」
理樹「いいねそれ」
27:名無しNIPPER[saga]
2017/08/31(木) 23:40:24.05 ID:gJVaJKol0
・・・
理樹(朝、起きあがって部屋を見渡して少しづつ昨日のことを思い出した。すると横で寝ていた来ヶ谷さんも起こしてしまったようで、寝返りを打ち、僕を見つめた)
理樹「……来ヶ谷さん。もし、君が良かったらまた……」
28:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:35:26.13 ID:YoTKRd/f0
・・・
理樹(あれから1年と半分が過ぎた。冬が到来し、そろそろ本気で働く先を見つけなきゃいけない。それ以外に変わったことはほとんどなく、唯一あるとすれば来ヶ谷さんと交代するように皆との交友をあまりしなくなったことだろうか。あれから恭介や鈴もたまに来ヶ谷さんのコンサートに行っているらしい。恭介は気を使ってか、最初の方に比べてあまり誘おうとはしなくなった。それが今はとてもありがたい)
理樹(テレビを付けた。今はちょうど番組が変わる間だからくだらないCMばかりが写っていた。いや、CMどころか今の僕に対して興味のあるものなんてないのかもしれない。単位を落とさない程度に出席し、予算を考えてスーパーで買い物して洗濯物を洗う毎日。全てが灰色に見えた。昔を懐かしがるほど歳をとった訳でもないはずなのに高校の頃の僕が凄く羨ましく感じる)
29:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 00:47:19.25 ID:YoTKRd/f0
理樹(外に出て散歩をしてみたが、この街の風景もすっかり見飽きてしまった。なにか嫌ことがあるたび普段行かないところまで冒険したものだが、それにはこの町は少し狭過ぎた。とりあえずコンビニで立ち読みして家に帰ったが、いかんせんなにもする事がない。まさか長期休暇がここまで苦痛になるとは思わなかった)
理樹「…………」
理樹(このままつまらない人生で終わるかと思うと、一層気分が沈んだ。この現状を誰かのせいに出来ればまだましだったかもしれないが、生憎すべて自分の行いが原因だった。せめて憂さ晴らしになればと友達が遊びに来た時、残していった酒を冷蔵庫から取り出した。下戸なのは承知だが、無理矢理にでも酔いたい。そう思って蓋を開けた時、消し忘れていたテレビからピアノの音が聞こえた)
30:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 01:09:58.65 ID:YoTKRd/f0
理樹(彼女の音だった。繊細でいて、時に聴くものを引っ張りあげるほど情熱な旋律。だが、僕の気を引いたのはそれだけじゃなかった。引いている曲だった。その曲は僕自身、一度も聴いたことがなかった。しかし、ずっと昔に聴いた感覚だけはある。既知感だとかそういう類のものではない。僕はこれを確かに一度聴いたことがある)
『♪…………』
理樹「……………」
31:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 01:26:07.21 ID:YoTKRd/f0
理樹(我に帰った時にはまた東京にいた。何も用意せず、ポケットには財布だけ。ここまでほぼ無意識のうちに行動するなんて普通ならあり得ないが、僕はそれほどまでに、ただ彼女に会いたかった。とても彼女を愛しているんだ)
理樹(うろ覚えの記憶を必死に辿り、来ヶ谷さんの家に向かった。もしかしたら行ったところで彼女の事だしもう引っ越していたりするかもしれない。そこに住んでいたとしてまだ帰ってないかもしれない。でも、頭の中には行く以外、選択肢はなかった)
理樹(バスで周辺に着き、タクシーで地図を塗りつぶすように回り、遂に見覚えのある場所を見つけた。そしてとうとう来ヶ谷さんに案内された家の前に着いた。表札には確かに来ヶ谷の文字があった。ドアの前に立った。ここまでフリスビーを追いかける犬のように来た僕もチャイムを押すのには少し躊躇した。そして勇気を振り絞り手を上げたその時、向こうからドアが開いた)
32:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 01:44:27.41 ID:YoTKRd/f0
来ヶ谷「久しぶりだな」
理樹「………ああ、うん……」
理樹(なんとか息を整えて次の言葉を発しようとしていると、玄関の方から20代半ば程度の男の人が現れた)
33:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 02:04:11.43 ID:YoTKRd/f0
来ヶ谷「……ふふ。本当に久しぶりだな」
理樹「うん。あの時以来だ」
来ヶ谷「ところで、そんなに息を切らせて何の用で来たんだ?」
34:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 02:08:41.21 ID:YoTKRd/f0
気がつけばもう5日も経ってたのか!?申し訳ねえ!
>>23
まだそんなこと覚えてくれてるのかよ!
一応日記みたいなのはあるけど細かいこと覚えてないからなー
35:名無しNIPPER[sage]
2017/09/01(金) 10:25:42.67 ID:Ns9wVihgo
来ヶ谷視点とか読んでみたい。交流してなかった期間とかも
36:名無しNIPPER[saga]
2017/09/02(土) 00:26:24.16 ID:jnHRti3u0
それは想像に任せる
次は久々にただの安価スレやるか
37:名無しNIPPER[sage]
2017/09/02(土) 01:23:03.85 ID:qGuFC8Geo
残念だ……
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