27:名無しNIPPER[saga]
2017/08/31(木) 23:40:24.05 ID:gJVaJKol0
・・・
理樹(朝、起きあがって部屋を見渡して少しづつ昨日のことを思い出した。すると横で寝ていた来ヶ谷さんも起こしてしまったようで、寝返りを打ち、僕を見つめた)
理樹「……来ヶ谷さん。もし、君が良かったらまた……」
理樹(その言葉の続きは次の言葉で遮られた)
来ヶ谷「さっき、昔の夢を見た。花を摘んで持ち帰ったが、すぐに枯れてボロボロになった時のことだ。とても後悔したのを覚えている。……もう行ってくれ。昨日の夜は我々のちょっとした夢なんだ。もう君の求める物はここにはないよ」
理樹「で、でも……」
来ヶ谷「”恋はまことに影法師、いくら追っても逃げていく。こちらが逃げれば追ってきて、こちらが追えば逃げていく”」
理樹「…………」
理樹「……そうか、最初からその気はないってことだね」
理樹(昨日の事は僕のわがままに乗ってくれただけなんだ。そのことに気がつくとふっと力が抜けた。昨夜、キスしたあの時から暴走していたのは僕一人だった)
来ヶ谷「………」
理樹「……もう行くよ」
来ヶ谷「ああ……」
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