恭介「来ヶ谷を見つけたぞ」理樹「……」
1- 20
26:名無しNIPPER[saga]
2017/08/31(木) 23:12:31.67 ID:gJVaJKol0
理樹(その来ヶ谷さんのピアノは今日のとは少し違って、全体的に大人しいイメージだったが、決して飽きさせず聴く人の一番良い思い出を蘇らせるような気分にさせる演奏だった)

来ヶ谷「どうせなら全員の予定が空いた日にまた招待しよう」

理樹「いいねそれ」

理樹(場面が変わり、来ヶ谷さんともう一人の演奏者が並んで挨拶するところで彼女は僕に近づき画面に指差した)

来ヶ谷「あの私の隣にいる人は今でも交流があってね。とても人間的に尊敬するところが多い人だよ」

理樹(そのまた乾ききっていない髪が僕の肩に触った時、彼女の良い匂いが鼻をくすぐった。そしてつい、ここに来るまでずっと忘れようとしていた”彼女に恋していた”という過去を完全に思い出してしまった)

理樹「…………」

来ヶ谷「……どうした?」

理樹(ぎゅっと目を瞑って冷静になろうとしても到底それは叶わず、心臓の鼓動がどんどん激しくなってきた。むしろ良くここまで持ったというべきか)

理樹「来ヶ谷さん。なんだって僕は馬鹿なんだろう。こんな気持ちを最初から思い出せたなら……」

理樹(完全に来ヶ谷さんの不意をついた。自分でまったく考えずに行動したのだから当たり前だ。僕は彼女にキスをした。とても長く、抱擁しながら。そこまでしてやっと自分がやってる事を自覚した。でも、撤回するには遅すぎる)

来ヶ谷「………っ」

理樹(来ヶ谷さんは抵抗しなかった。かといって僕と同じ気持ちかどうかは分からないが。しかし、未熟な僕はそこからもう止まることは出来なかった。最後まで)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
37Res/32.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice