25:名無しNIPPER[saga]
2017/08/31(木) 22:36:19.67 ID:gJVaJKol0
理樹(熱いシャワーを浴びてから居間に戻ると、綺麗な音が流れていた。来ヶ谷さんがソファに座ってテレビで自分がピアノを弾いている姿を見ていたのだ)
理樹「これいつの?」
来ヶ谷「初めて東京で開いた公演だ。この時の事はよく覚えてるよ」
理科「相変わらず素敵だね」
来ヶ谷「……ありがとう」
理樹「この時もリトルバスターズの誰にも言わなかったの?」
来ヶ谷「まあな」
理樹「誘ったら絶対言ったのに」
理樹(その時、初めて来ヶ谷が僕の方に向き直った)
来ヶ谷「君が私だったら?」
理樹「えっ……」
来ヶ谷「その時、君が私だったら誘ったか?」
理樹「…………」
理樹「……いや、誘わなかったと思う」
理樹(来ヶ谷さんはまたテレビに顔を戻した)
来ヶ谷「リトルバスターズの誰か一人でも誘ったら、その誰かは必ず気を利かせて君に言っただろう。となれば君を直接誘うのと同じだ。……まだそんな気分になれなかったのさ」
理樹「ごめん」
来ヶ谷「謝らなくていい。あくまでその時の話、もう昔のことだよ。さあ隣に座りたまえ」
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