32:名無しNIPPER[saga]
2017/09/01(金) 01:44:27.41 ID:YoTKRd/f0
来ヶ谷「久しぶりだな」
理樹「………ああ、うん……」
理樹(なんとか息を整えて次の言葉を発しようとしていると、玄関の方から20代半ば程度の男の人が現れた)
「あ、お知り合いかな?」
来ヶ谷「そうだ。紹介しよう。こちらは直枝理樹、学生の頃からの友人だ」
「よろしく直枝君」
理樹「……よろしくお願いします」
「ははっ、そんな気を使わなくていいよ!」
来ヶ谷「で、こっちが……」
理樹(来ヶ谷さんが名前を言いかけた時、後ろからパタパタと走る音が聞こえた)
「ごめんなさーい!遅れちゃったわ!もう行かないとまずいわよね!?」
理樹(来ヶ谷さんの後ろから長髪の女性が飛び出してきた)
「おっと、もうそんな時間か!?すまない、紹介はまた今度にしてくれ」
来ヶ谷「おや、そうか?ではこちらのお姫様はそろそろ返す時が来たようだな」
「うふふっ、ごめんなさいね三日も預けて。今度絶対に埋め合わせするから!」
理樹(そう言って来ヶ谷さんは大事そうに抱えていた赤ん坊をその女性の腕に慎重に載せた)
来ヶ谷「構わんさ。それじゃまた週末に会おう」
「そうだな。それじゃさようなら二人とも」
「またね〜!」
理樹(そのまま名も知らぬ二人と赤ん坊は側に止めてあった車に乗って急いで去っていった)
理樹「………今のは?」
来ヶ谷「ああ。二人ともどうしても避けられない仕事が重なってな。ちょうど暇になっていた私があの赤ちゃんの世話をしていたと言うことだ」
理樹「……ああ……」
理樹(僕は最もらしいという風に頭を振った)
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