女「犠牲の都市で人が死ぬ」 男「……仕方のないこと、なんだと思う」
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80:名無しNIPPER
2017/08/25(金) 18:50:52.11 ID:as1CpHWZ0
『でもキミは私を助けようとしてくれている』

「今してるのは現実的な話だ。現実的に考えて、僕はきみを救えない」

 進むと決めた道だった。だからといって成功を信じられるほど、夢に狂っちゃいない。
以下略 AAS



81:名無しNIPPER[sage]
2017/08/25(金) 23:23:22.60 ID:3MRTB+Iuo



82:名無しNIPPER
2017/08/29(火) 19:31:13.83 ID:KsUO0z3M0
あれから二か月、彼女が僕の日常から消えてから三か月たった。
 組織が手放そうとは思わないほどの人材には、なれている気がする。
 人心掌握。処世術。人間関係。
 すべて順調だった。現実的に可能な完璧に、限りなく近い、と思う。
 組織もまた、動いていた。六十年以上、表立った活動をしていなかった反社会組織だが、なにやら大がかりなことをするらしい。政府への反発として、地表の捜査、魔法の探求などの様々なことだ。確かに、これらのことに関して民衆からの疑問はあった。政府はなぜ新たな探求に手を伸ばさなかったのだろうか? もともと、市民からも声が上がっていた問題だ。
以下略 AAS



83:名無しNIPPER
2017/08/29(火) 21:22:16.35 ID:KsUO0z3M0
「それで、話ってなんですか?」
「なに、くだらない話だよ。くだらない、くだらない話だ」

 照は絡みつくような物言いでそう言った。
 なにかが起きる。そんな予感がする。どちらにせよ、彼女が消えて三か月だ。僕は、そろそろ行動を起こす必要があった。
以下略 AAS



84:名無しNIPPER
2017/08/29(火) 21:22:44.24 ID:KsUO0z3M0
「完璧な人になりたかった」と照は言う。

 その言葉は。そしてそれに対する僕の反応は。照に『なにか』を確信させたように見えた。

「私はね、ずっとそんなことを、子供のころから、思っていたんだよ。ちっぽけな自分が嫌でたまらなかった。こんな自分は自分じゃないと、憎んですらいた。君もそうだろう?」
以下略 AAS



85:名無しNIPPER
2017/08/29(火) 21:23:11.39 ID:KsUO0z3M0
たしかに。照の言っていることは僕に一定の共感を与えた。しかし、決定的な部分が違っていた。

「そういうことですか。だから照さんは僕を似ている、というくくりでとどめた。同類とは見なさなかった」

 まるで、照は……照は『彼女がいなかったら』なっていたかもしれない、僕だった。
以下略 AAS



86:名無しNIPPER
2017/08/29(火) 21:23:41.03 ID:KsUO0z3M0
なぜかって?


87:名無しNIPPER[saga]
2017/08/29(火) 21:24:07.28 ID:KsUO0z3M0

「照さん、それは違いますよ。隣の芝が青く見えるように、それでそんなことを思っているだけです」

 わかりきったことだ。

以下略 AAS



88:名無しNIPPER
2017/08/29(火) 21:24:50.90 ID:KsUO0z3M0

「学力試験第一位、佐藤祐樹」

 それは、なにもかもを破壊する魔法の呪文のようだった。
 照は濁りきった瞳でそれを発した。
以下略 AAS



89:名無しNIPPER
2017/08/29(火) 21:26:34.83 ID:KsUO0z3M0
「なにをするつもりなのか、私にはわからない。だがこれは、確実にウチに来た理由にかかわってるんだろうね。君は社会を変えたい、と言った。けど普通、少なくともウチにくる前に、その学力をもってなにかをやろうとするだろう」

 冷汗が背をつたうのを感じていた。
 だがそれでも、平然としたなりを装って僕はこう言う。

以下略 AAS



90:名無しNIPPER
2017/08/29(火) 21:27:15.22 ID:KsUO0z3M0
その大声は、照を黙らせた。
 彼は何も言わない。言えないのだろう。きっとその情報はボスから話される。彼にはその権利がない。……今、彼が言っている言葉だって、おそらくは逸脱した行為なのだろう。
 照は天を仰ぐ。何かを誤魔化すみたいに、きまり悪く笑う。

「ああ、自分らしくないことをしたなあ。嫌になるぐらい感情的な行動だ。なあ、祐樹君?」
以下略 AAS



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