49:名無しNIPPER[sage]
2017/08/12(土) 02:20:45.35 ID:LtK0xBoA0
おつおつ
敵の制空圏への突撃すらとんでもないのに、地上に降りたってもこれなのか…
仕出かした事のツケのおかげでとんでもない感じかな
50: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/12(土) 22:53:26.10 ID:JRPJjvivO
それは、信じられないほど稚拙な待ち伏せだった。
せっかく包囲下にあった俺達にわざわざ脱出寸前まで手を出さず、いざ戦闘が始まれば銃火を隠す努力すらせず隠れている位置を教えてくる。肝心の射撃もろくに狙いが定まっていないため、弾丸の大半は的外れな場所に突き刺さる。味方が倒れれば、相互の連携も取らずに助けようと射線に身を晒して結果屍体を増やすだけ。
(,,゚Д゚)「……江風、路地に伏兵は?」
51: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/12(土) 23:20:30.97 ID:JRPJjvivO
「はい練り辛子」
(,,;゚Д゚)「ふざけんnなんで持ってるんだよお前馬鹿かやめろ近づけんな!!」
52: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/12(土) 23:55:41.12 ID:JRPJjvivO
思わず、声と表情が固くなる。
A-10は空対空戦闘の性能は絶望的だが、頑丈さと圧倒的な対地攻撃能力の高さから深海棲艦相手にもかなりの打撃能力を誇る。条件や武装次第ではル級すら単機で中破に追い込めるほどのポテンシャルがあるため、A-10部隊の損失が増えればそれだけこの作戦の成功率は下がっていく。
「少尉、その人何て言ってんだい?」
53: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/13(日) 00:26:31.19 ID:l09jKAHAO
『ァアアアアァアアアッ!!!!』
たまたま近くに出現しただけということを願ったが、残念ながら神様はなかなかのクソ野郎らしい。善良極まりない人生を送ってきた俺の祈りはあっさりと無視され、ホ級はそこかしこの建物を薙ぎ倒しながらゆっくりと方向転換した。
眼に相当する器官がない、人間の上顎だけ切り取って顔の位置に据えたような気色の悪い頭部が砲塔と共に此方に向けられる。明らかに狙いは俺達だ。
54: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/13(日) 00:46:54.00 ID:l09jKAHAO
音がして、新たな粉塵が衝撃で舞う。背負われた三段重ねの砲塔が同時に火を噴き、六発の弾丸が夜気を切り裂いて飛んでくる。
(,,#゚Д゚)「─────Attack!!」
『アァッ!?』
55: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/13(日) 00:59:51.22 ID:l09jKAHAO
もう一度言うが、深海棲艦同様艦娘も「本来は」白兵戦を想定していない。暴徒鎮圧や避難民の制御を目的とした護身格闘術程度は各国で教えられることが多いが、あえて無機質的に言ってしまえば艦娘とはあくまで「人型の戦艦兵器」だ。無論艤装から得られる圧倒的な膂力やそもそもの身体能力の高さなどポテンシャルは秘めているが、極めて常識的な思考から「艦娘の白兵戦強化は不要・少なくとも優先順位は極めて低い」という見方が世間一般の考え方になる。
ただし、こいつらは存在自体が“非常識”だ。
「───っふ!!」
56:名無しNIPPER[sage]
2017/08/13(日) 12:30:57.84 ID:pGPCXHXY0
頭おかしい(褒め言葉)
57: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/14(月) 22:05:26.14 ID:LdiSRF6L0
ビシャビシャと湿気た音を立てて、ブヨブヨした白い脂肪の塊が路上のあちこちに落下する。薄らと降り積もりコンクリートを美しく塗装していた雪が、同じ白でも腐ったぞうきんに近い色の肉片に踏み荒らされて無惨に調和を崩していく。
砲塔部分で起きた大爆発に巻き込まれて、ホ級eliteの巨体はおおよそ7割程度が消し飛ばされた。
「……」
58: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/14(月) 22:16:16.84 ID:LdiSRF6L0
「………アレ?」
大本営に“海軍”技研全員の精神鑑定実施を上申すべきか本気で悩んでいると、併走する江風が俺の手元を覗き込んでハテと首を傾げた。
「なぁギコさン、アタシそれ見たことあるかも」
59: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/14(月) 22:40:05.24 ID:LdiSRF6L0
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