ある門番たちの日常のようです
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55: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/13(日) 00:59:51.22 ID:l09jKAHAO
もう一度言うが、深海棲艦同様艦娘も「本来は」白兵戦を想定していない。暴徒鎮圧や避難民の制御を目的とした護身格闘術程度は各国で教えられることが多いが、あえて無機質的に言ってしまえば艦娘とはあくまで「人型の戦艦兵器」だ。無論艤装から得られる圧倒的な膂力やそもそもの身体能力の高さなどポテンシャルは秘めているが、極めて常識的な思考から「艦娘の白兵戦強化は不要・少なくとも優先順位は極めて低い」という見方が世間一般の考え方になる。

ただし、こいつらは存在自体が“非常識”だ。

「───っふ!!」

「あぁらよぉっとぉおお!!」

『ォオオオオアアアアアアアアッ!!!?』

時雨が横手投げで放った棒状の何かが、ホ級の首元に突き刺さる。仰け反り露わになったその腹に、江風が背中から抜き放った小ぶりな斧を思わせる形状の刃が叩き込まれる。

(,,#゚Д゚)「Flag out!!」

悶絶し、蹲るホ級。下がった砲口に、俺は腰から手榴弾を手にとってピンを外して投げ込む。

『アァッ─────』

背中から白い光が迸る。身体の内側から爆光に引き裂かれて、ホ級の身体が破裂した風船のように飛び散った。


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