ある門番たちの日常のようです
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58: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/14(月) 22:16:16.84 ID:LdiSRF6L0
「………アレ?」

大本営に“海軍”技研全員の精神鑑定実施を上申すべきか本気で悩んでいると、併走する江風が俺の手元を覗き込んでハテと首を傾げた。

「なぁギコさン、アタシそれ見たことあるかも」
  _,
(,,゚Д゚)「……この絵をか?」

「うン。どこで見たンだっけかなー、思い出せないけどそう昔のことでもなかった気がすンな」

「あっ、僕も見たよソレ」

反対側で(何故かまだ練り辛子を手放さずに)並んで走る時雨が、俺の手元に視線を向け少し驚いた顔を見せる。

「鎮守府にすっっごい綺麗なセールスのお姉さんが来たんだけどさ、青葉がその絵に似た形の水筒?を買ってたと思う。提督のお金で」

(,,゚Д゚)「……お前らの鎮守府ってあのホーンテッドマンションの事だよな」

「そこ以外あるわけないじゃん、仕えない脳みそだね」

「つーかホーンテッドマンションって……」

なんだ?もうちょいドストレートに「化け物屋敷」とでも呼んだ方が良かったか?

(,,゚Д゚)「とりあえず“コレ”の出所がまともじゃないつまてことは音速で理解した。なら俺はもうこの件については触れん」

一説には「アフリカの奥地よりも行き着くことが難しい」(要出展)とされるあの鎮守府にわざわざセールスに出向く時点でその女は明らかにまともではない。というより、“あの鎮守府”にまつわる話で何か一つでもまともだった例しがない。

………そう考えると、その事をよく知っているだけじゃなくそんな鎮守府の提督や艦娘と面識、交流がある俺もまともじゃ無いな。

「顔に書いてあるから言うけどね、この中に“まとも”な奴なんか一人も居ないよ。今更何言ってんのさ」

正論だが一番まともじゃない奴に言われたのが滅茶苦茶腹立つ。

「………」

(,,; Д )「やめr練り辛子ァアアアアァアアアッ!!!!」

鼻に黄色い危険物をねじ込まれ、走る速度を落とさないため多大な精神力を消費する羽目になった。


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