51: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/12(土) 23:20:30.97 ID:JRPJjvivO
「はい練り辛子」
(,,;゚Д゚)「ふざけんnなんで持ってるんだよお前馬鹿かやめろ近づけんな!!」
通信が来てから一分と経っていないはずなのだが、駆け足で追いついた俺の顔面めがけて早速2番艦が右手を突き出してくる。握られたチューブからひり出された黄色い香辛料が、鼻先でツンとした刺激臭を撒き散らした。
ホントに何で辛子持ってんのコイツ?それ艤装?艤装なの?
「62秒も部隊を待たせたじゃ無いか。無駄にできる時間はないって身体に教えなきゃ」
(,,゚Д゚)「この攻防戦の時間が一番の無駄だよ阿呆」
いやもう「蛙の子は蛙」っていうけど筋肉提督の艦娘は筋肉だね。教育って大事。
「……つーか時雨姉貴、なんで練り辛子持ってんだよ」
「提督の口にねじ込もうと思って」
なんでコイツいきなりクーデター実行宣言してんの?
「あー、そう……まぁいいけどさ」
仮にも艦隊司令官の扱い雑すぎだろこいつら。
(,,゚Д゚)<敵の気配は?>
<今のとコロ近くニイル様子はありまセん>
ツッコみどころはまだまだ山とありそうだが、これ以上“無駄な時間”を過ごしても益はないのでとっとと次の行動に移る。
近くで周囲の様子をうかがっていた兵士の一人に声を掛けると、少しフランス訛りが入った英語で返事があった。
<たダし、ムルマンスク全体の戦キョウはよくありまセん。
A-10が一機深海棲艦の攻撃デ撃墜されまシた>
(,,゚Д゚)<それは今し方俺も聞いてたさ。……まぁ、そう上手くはいかねえわな>
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