405: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 20:58:10.78 ID:J7X7k69g0
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406: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 21:04:27.10 ID:J7X7k69g0
執拗に脹ら脛の破壊を目論む白露型駆逐艦2番艦の喉に親指をぶち込んで黙らせる。邪神(駆)は激しく咳をしながら「美少女にしていい仕打ちじゃない……」だのなんだのほざいていたが知ったことではない。
拳じゃないだけありがたいと思え。
(,,゚Д゚)「………しかしまぁ、アレだ。派手にやったもんだな我ながら」
407: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 21:22:30.00 ID:J7X7k69g0
一瞬今日一日の仕打ちに対する仕返しでもしてやろうかと暗い感情が胸の内を過ぎるが、直ぐに却下する。
まず時間の無駄だし、助けて貰った数も多いのだからフェアではないし、何よりその後何百倍で返されるか。ハイリスクローリターンというより遠回しな自殺にしかならない。
(,,゚Д゚)「Ostrich、外の状況は?」
408: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 21:49:57.68 ID:J7X7k69g0
一時間後ぐらいに地上で広がるであろうここの数百倍凄まじい地獄絵図を想像してしまい、再び吐き気がこみ上げてくる。まぁ俺達の苦境を救いに来てくれるのだから文句は言えないが。
それに、図らずもぶら下げる「餌」が用意されているのはありがたい。俺は無線機を外に繋ぎながら時雨たちの方を見やる。
(,,゚Д゚)「江風、時雨。
409: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 22:58:54.06 ID:J7X7k69g0
(,,;゚Д゚)「それに外は状況を聞く限り新型の非ヒト型が主力で寄生体の割合は低いようだ、こっちならそこの2番艦でもビビらずに………」
「ねぇ、誰がビビってるって?」
口を滑らせたことに気づいて慌てて言葉を切るが、1歩遅い。案の定というかなんというか、あからさまに時雨の目付きが不機嫌なものに変わる。
410: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/17(火) 23:20:36.10 ID:J7X7k69g0
足下に溜まった寄生体の体液がパシャリと激しく跳ねる。原因は、時雨がもの凄い勢いで両足を揃えたため。
かつてこいつが見せた中で間違いなく──そもそも誰に対してもやっていた記憶が無いが──、最も美しく相手に対する敬意に満ちた海軍式敬礼がそこにはあった。
「駆逐艦時雨、猫山義古“海軍”少尉の命を受けこれより友軍の支援任務に就きます!
411: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/18(水) 23:57:49.30 ID:nPAdxYNC0
( ̄⊥ ̄)「しかし、あの二人をここから離脱させて大丈夫か?確かに今のところ新手は上からも下からも来る様子は無い、でも油断すべきではないと思うが」
(,,゚Д゚)「合理的な判断って言ってくれ。少なくとも油断した覚えはない」
Верныйに続き、ファルロもAK-12に新しい弾倉をぶち込みながら質問をぶつけてくる。
412: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/19(木) 00:00:19.15 ID:rNOvS3K00
「時雨と江風が離脱するまで待っていた可能性は?向こうからすれば艦娘戦力が減ってくれた方がやりやすいよね」
(,,゚Д゚)「目の付け所は流石“元海軍”だが」
この台詞に、大いにВерныйが嫌そうな顔をしたが無視して続ける。
413: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/19(木) 00:04:32.13 ID:rNOvS3K00
あと、俺の方でも個人的になるべく時雨と江風は可能なら遠ざけておきたかったという事情があるのだが………まぁ、これについては伝える義理はないので黙しておく。
(,,゚Д゚)「────さて、と」
万全の調子とは言いがたい。【ワールド・ウォーZ】の原作小説とブラピ主演映画の内容並みにかけ離れている。原作云々抜きにしてもアグレッシブなだけであんな甘噛みしかしねえゾンビを俺はゾンビと認めねぇ。
414: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/19(木) 00:14:05.75 ID:rNOvS3K00
“海軍”は基本的に人間も艦娘も尋常ならざる強さや秀でているどころじゃない一芸とひき替えに脳のネジを吹っ飛ばしたような奴等の集まりだが、極稀にこのВерныйのように純真さを失っていないのに成り行きから“海軍(吹きだまり)”に流れ着いてしまう奴もいる。大半はなんだかんだと過ごす内に馴染んでいく(残念ながらいいことではない)けれど、“まともな”艦娘たちはそれでも少なくない数がここのあまりにも自分たちの志や表向きの世界のあり方とのギャップに苦しむことになる。
一応去ることを認められていないわけではないのだが、抜ける際は色々と特殊な“教育”が施されることになる場合が多い………が、このВерныйはどうやら事情が少々特殊らしい。
(,,゚Д゚)(俺には今更関係ない話だがな)
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