167: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 03:12:12.92 ID:PIXFVoZp0
『『『『ァアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』』』』
ロマさんの檄に応じるように、トゥロマ川から“奴等”の上げる雄叫びがここまで届いた。ズンッ、ズンッと一定のリズムを刻みながら、巨大な何かが戦列を組んで此方へ向かってくるのが見なくても解る。
破壊された港湾施設から吹き出す炎や両艦隊の砲弾による爆光で、まるでカメラのフラッシュを炊いているように時折十数メートルを越す“影”が群れを成している様が夜陰に写し出された。
168: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 03:28:15.85 ID:PIXFVoZp0
<近年の深海棲艦の脅威について、私自身もよく理解しております。硫黄島における“二度目の奇跡”がなければ、我が日本国も大きな損害を受けていた可能性がある、多くの人命を失っていた可能性がある、それは私も十分承知しているんですよ。ですから私も、【艦娘】の存在の必要性というのは十二分に理解しているのです。
しかし、しかしですね総理、深海棲艦を殺せると言うことは、艦娘は人間も殺せるということなんです。当たり前の話だ、深海棲艦は人類よりよっぽど強靱な生物なんですから>
169:名無しNIPPER[sage]
2017/08/31(木) 11:08:17.37 ID:cA6NyzzA0
おつおつ
つくづく化け物しかいねえなこの戦場w
おまけに狂人枠なのかあの人w
170: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 15:29:16.66 ID:PIXFVoZp0
171: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 15:36:37.01 ID:PIXFVoZp0
( ゚∋゚)「………敵の状況は?」
(,,゚Д゚)「人数は不明だが少なくとも監視塔に二人ずつ、塀の上も両翼に十人前後だ。それと此方に向けられているサーチライトが合計八つ。
門の後ろに待機している奴や他所からの援軍もあるだろうからこの先もう幾らか増えるだろうな……おっと」
172: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 15:47:44.76 ID:PIXFVoZp0
(,,゚Д゚)「………」
弾幕に晒されない程度にトラックの影から顔を覗かせ、改めて門までの状況を確認する。
距離およそ150M程度、遮蔽物無し。鎮守府内の敵総兵力は不明ながら、自動機銃が機能している点から考えて武装勢力の中にハッカーが最低1名は存在……もう一つ可能性は考えられたが其方は正直あり得て欲しくない。
173: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 15:59:15.68 ID:PIXFVoZp0
(,,#゚Д゚)「Move up! Move up!!」
(#゚∋゚)「Keep low!!」
暗闇が門へと至る空間を再び包み始めた辺りで、俺はOstrich達と共に門への前進を開始する。
174: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 16:05:13.38 ID:PIXFVoZp0
(#゚∋゚)「Breaching, Breaching!!」
(,,#゚Д゚)「時雨、江風!後続しろ!!」
「めんどい、さっき仕事したし待ってちゃダメ?」
175: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 16:14:33.15 ID:PIXFVoZp0
敵はお粗末とはいえバリケードを構築しているのに対してこっちは再び遮蔽物無しでの戦闘、しかも数的不利まで抱えている。
練度に雲泥の差があるとはいえこのまま馬鹿正直に銃撃戦を繰り広げれば損害が更に増える。
……まぁこっちは、数だのバリケードだのが馬鹿らしくなるチートを随伴しているわけだが。
176: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 16:20:25.88 ID:PIXFVoZp0
「─────※※※!!?」
「※※※※、※※!?!?」
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