ある門番たちの日常のようです
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174: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 16:05:13.38 ID:PIXFVoZp0
(#゚∋゚)「Breaching, Breaching!!」

(,,#゚Д゚)「時雨、江風!後続しろ!!」

「めんどい、さっき仕事したし待ってちゃダメ?」

「何言ってンだよ時雨姉貴、ほら行くぞ!!」

「むぅ……」

爆熱で拉げ、上空に舞い上がった扉の残骸が地面に落下してドデカイ音を立てる。俺とOstrichは同時に門の内側に踏み込み、後に2番艦と自身の姉を引きずる江風が続く。

最初に、飛び散った肉片やら炭化した手足やらが散乱している有様が眼に入る。ついで、人体が焼けるあの独特の臭いが鼻を突く。
やはり敵は門の内側で此方を待ち構えていたらしく、少なく見積もっても14、5人分の「残骸」が辺りには散らばっていた。

そして当然、敵の抵抗はまだ打ち止めに程遠い。

「※※※※※!!」

「※※!?」

「Enemy contact!!」

「Fire……ぐぁっ!?」

門から100Mほど奥で、トラック三台を横付けする形で築かれた簡易なバリケード。その向こう側や荷台の上には、およそ50人前後の武装兵が展開する。

たちまち双方でマズルフラッシュが瞬き、銃弾が夜気を切り裂いて交錯する。敵方で何人かがもんどり打って倒れたが、此方でも1人が左肩の付け根辺りを抑えて地面に倒れた。

「猫山一曹、猪野が撃たれました!!」

(,,#゚Д゚)「海自階級で呼ぶなアホ!!物陰に運ぶ、援護しろ!!」

「「了解!!」」

呻き声を上げている顔なじみを引きずり、監視塔の柱まで運ぶ。

「っ……すみません少尉」

(,,゚Д゚)「なぁに生きてりゃ御の字だ。弾は抜けてるから安心しろ」

猪野の傷口を確認しながら、バリケードの様子にも目をこらす。

(,,゚Д゚)「……ッチ」

忌ま忌ましさに思わず舌が鳴った。幾らかの損害は出ているようだが、弾幕はまだ勢いを衰えさせていない。此方側の損害も猪野以降出てはいないようだが、なるべく弾幕を寸断するための牽制が精一杯でまともな反撃が出来ているとは言い難い。



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