ある門番たちの日常のようです
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164: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 01:01:47.49 ID:PIXFVoZp0
最も射程が短い駆逐艦の主砲でも18km前後の距離から撃ち合うことが前提であり、“軍艦”という兵器は基本的に「いかに遠距離から敵を撃てるか」がコンセプトだ。

生ける軍艦である艦娘も、そして深海棲艦も同じことだ。彼女達は──前者に関しては“海軍”に所属する子を除いて──真っ向からの白兵戦闘なんて想定していない。非ヒト型はおろか、ヒト型ですら“人間の武器”には効果的でも“人間それ自体”の透過は防げずにいる。

艦娘の戦闘面での練度・質は圧倒的で制約も少ない“海軍”は、ただ国際的な組織でありながら保有する艦娘の数も相応に少なかった。艦娘には遠く及ばないにしろ深海棲艦にダメージを与えることが可能な戦車や戦闘機といった兵器も、組織の特性上おおっぴらに買い揃えるわけにもいかない。
以下略 AAS



165: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 01:44:33.61 ID:PIXFVoZp0
('、`*川《統合管制機よりCaesar、市街地中央や鎮守府施設近郊、更に市郊外からも深海棲艦が港湾部へ進撃を開始。航空隊は相変わらず先遣空挺部隊への攻撃を継続していますが、彼らへのマークはコレでかなり外れた筈です》

( ФωФ)「了解した────港湾部制圧部隊全体に通達。市内の敵艦隊が反転、我々の後方に迫りつつある」

『『………!?』』
以下略 AAS



166: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 02:52:29.45 ID:PIXFVoZp0
「………いやはや、ウチの司令官と准将殿はやはり仲が悪いですねぇ」

(*;゚ー゚)「あ、あはは……喧嘩するほど仲がいいとも…………うーーん?」

「………というか、この准将本当に自衛隊の方で“天才”なんて呼ばれてた人なの?なんか青葉さんのところの司令官との会話聞いてると順当に馬鹿すぎて干されたように見えてくるんだけど」
以下略 AAS



167: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 03:12:12.92 ID:PIXFVoZp0
『『『『ァアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』』』』

ロマさんの檄に応じるように、トゥロマ川から“奴等”の上げる雄叫びがここまで届いた。ズンッ、ズンッと一定のリズムを刻みながら、巨大な何かが戦列を組んで此方へ向かってくるのが見なくても解る。

破壊された港湾施設から吹き出す炎や両艦隊の砲弾による爆光で、まるでカメラのフラッシュを炊いているように時折十数メートルを越す“影”が群れを成している様が夜陰に写し出された。
以下略 AAS



168: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 03:28:15.85 ID:PIXFVoZp0


<近年の深海棲艦の脅威について、私自身もよく理解しております。硫黄島における“二度目の奇跡”がなければ、我が日本国も大きな損害を受けていた可能性がある、多くの人命を失っていた可能性がある、それは私も十分承知しているんですよ。ですから私も、【艦娘】の存在の必要性というのは十二分に理解しているのです。

しかし、しかしですね総理、深海棲艦を殺せると言うことは、艦娘は人間も殺せるということなんです。当たり前の話だ、深海棲艦は人類よりよっぽど強靱な生物なんですから>
以下略 AAS



169:名無しNIPPER[sage]
2017/08/31(木) 11:08:17.37 ID:cA6NyzzA0
おつおつ
つくづく化け物しかいねえなこの戦場w
おまけに狂人枠なのかあの人w


170: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 15:29:16.66 ID:PIXFVoZp0





以下略 AAS



171: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 15:36:37.01 ID:PIXFVoZp0
( ゚∋゚)「………敵の状況は?」

(,,゚Д゚)「人数は不明だが少なくとも監視塔に二人ずつ、塀の上も両翼に十人前後だ。それと此方に向けられているサーチライトが合計八つ。

門の後ろに待機している奴や他所からの援軍もあるだろうからこの先もう幾らか増えるだろうな……おっと」
以下略 AAS



172: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 15:47:44.76 ID:PIXFVoZp0
(,,゚Д゚)「………」

弾幕に晒されない程度にトラックの影から顔を覗かせ、改めて門までの状況を確認する。

距離およそ150M程度、遮蔽物無し。鎮守府内の敵総兵力は不明ながら、自動機銃が機能している点から考えて武装勢力の中にハッカーが最低1名は存在……もう一つ可能性は考えられたが其方は正直あり得て欲しくない。
以下略 AAS



173: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 15:59:15.68 ID:PIXFVoZp0
(,,#゚Д゚)「Move up! Move up!!」

(#゚∋゚)「Keep low!!」

暗闇が門へと至る空間を再び包み始めた辺りで、俺はOstrich達と共に門への前進を開始する。
以下略 AAS



174: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 16:05:13.38 ID:PIXFVoZp0
(#゚∋゚)「Breaching, Breaching!!」

(,,#゚Д゚)「時雨、江風!後続しろ!!」

「めんどい、さっき仕事したし待ってちゃダメ?」
以下略 AAS



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