166: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/31(木) 02:52:29.45 ID:PIXFVoZp0
「………いやはや、ウチの司令官と准将殿はやはり仲が悪いですねぇ」
(*;゚ー゚)「あ、あはは……喧嘩するほど仲がいいとも…………うーーん?」
「………というか、この准将本当に自衛隊の方で“天才”なんて呼ばれてた人なの?なんか青葉さんのところの司令官との会話聞いてると順当に馬鹿すぎて干されたように見えてくるんだけど」
うぅ、叢雲ちゃんの言い分に反論のしようが無い………。青葉ちゃんも苦笑いを浮かべて頬をポリポリと掻いている。
「あっはっはっ、まぁ少なくともこんな作戦立てられる程度には優秀な人ですよ?後、ウチの司令官もあんなんですけどすっごく優秀です。………本当に“色んな意味で”いい司令官ですよ」
そう言う青葉ちゃんの横顔は、いつもよりほんの少し真剣な色が混じった笑顔だった。
言葉だけは軽く、でも心の底から“あの人”を信頼しているんだと解る表情。
「すんごいはっきり言っちゃいますと、多分青葉たちの鎮守府で人類のため、世界のためなんて考えて戦ってる子はいないんじゃないですかね?多分殆ど全員が、第1に自分のため、そして第2に司令官のために戦ってるんだと思います」
「あら、随分モテモテなのねあの筋肉男」
「あー……恋愛感情についてはどうなんですかね。抱いてる人いるのかなぁ。どっちかというと悪友感覚というか、腐れ縁に近いから」
( ФωФ)「だいたいからしてあの男もそう言ったものを心底から嫌うからな。あの鎮守府には基本胃痛事案が山ほどあるが、そう言った意味での“健全性”は我が輩としても助かる限りだ」
無線で部隊に幾つかの指示を出し終えたロマさんが、そう言って肩を竦める。ちらりと青葉ちゃんの方に向けられた視線は、どこか複雑そうだ。
(′ФωФ)「にしても、最も世界のことを考えていない鎮守府の艦娘達が、最も世界を救うに足る力を持っていると来た。つくづく、“海軍”准将としては頭が痛い事態である」
「まぁまぁ、そこはご安心を。青葉たちも司令官も、今のところは世界に反旗を翻そうなんて思ってないので!」
( ФωФ)「にこやかにメッチャ不安募ること言われた────さて、次が来るぞ貴様ら!」
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