【ミリマス】白石紬「あなたはエッチなのですか?」
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75: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:22:40.01 ID:m7NIKWsF0
紬は軽く瞼を閉じると、大きく息を吸って吐いた。
落ち着くための深呼吸。再び男の顔を見上げ、彼女は静かに訊き返す。
「……なぜです? 理には適っていると思いますが」
76: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:23:55.27 ID:m7NIKWsF0
男の言葉に、紬は少々驚いた。
新人である紬はまだ、先輩である千早とはそう親しい間柄であるとは言えない。
77: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:25:19.89 ID:m7NIKWsF0
「それから志保ね、志保はまぁ……そっけないけどいい子だった。うん」
「志保さんは、問題児では無かったと」
78: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:26:39.02 ID:m7NIKWsF0
「そして紬みたいな怖がりさんには、道を照らす為の
サーチライトと一緒に居てくれる仲間がいるな」
「こっ、怖がりさん!?」
79: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:28:10.15 ID:m7NIKWsF0
目の前の少女は至って真面目。
ある意味素直な紬の言葉に、男は優しく微笑みながらどうしたものかと頭を掻いた。
80: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:30:02.78 ID:m7NIKWsF0
「……少し、楽になった気がします」
「それはなにより。嬉しい報せだ」
81: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:30:36.49 ID:m7NIKWsF0
……ようやく緊張も解けた紬に向けて、男が言う。
「それとな紬。知ってて欲しいことが後一つ」
82: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:33:39.31 ID:m7NIKWsF0
===『エピローグ』
本来予定されていた到着時間はとっくの昔に過ぎていた。
水瀬伊織は玄関先、わざわざ食堂から持ち出して来た椅子に腰かけて、
83: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:34:49.34 ID:m7NIKWsF0
「ご丁寧に携帯の電源まで切っちゃって! そんなに連絡つけられるのが嫌だっての!?」
「充電が切れてるだけじゃないかな? 私もよくそれで怒られるし」
84: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:37:07.10 ID:m7NIKWsF0
すると麗花に捕まったままで腕を組む伊織に、
プロデューサーが心外だとばかりに反論する。
「おい伊織、失礼だぞ。まるで俺が歩く変態みたいな言い方は――」
85: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2017/07/20(木) 20:38:51.02 ID:m7NIKWsF0
そんな彼女に「この度は、本当に何から何までお世話になって」
と紬が恭しい態度で頭を下げると、伊織はヒラヒラと片手を振って。
「いいのいいの。あんなボロ家に家賃をぼったくられる前に、こっちに移って来れたんだし」
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