勇者「勇者なんてクソ喰らえ」
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15:名無しNIPPER[saga]
2017/07/04(火) 18:20:08.36 ID:z7qpNiwHO
俺の名はユ・ウシャー。騎士学校からドロップアウトして勇者に転職。社会の鎖から解放され、意気揚々、魔王城へいざ行かんと故郷ジャララバードを出立した……はずだった。
それがヒースの原野で変態騎士に追いかけ回され、川に落ちて、暴力女の配下になっている。
朝から歩き続けて、もう日暮れ。脚が痛くて、これ以上進めそうにない。

勇者「ったく、嫌な世の中。勇者なんてクソ喰らえだ。やってられっか」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga]
2017/07/04(火) 23:59:19.61 ID:OBhwihw10
老婆「こんばんは、旅の方。もうすぐ夜の帳が下ります。さぁさ、中にお入りください」

勇者「あの、お代は……」

老婆「久方ぶりのお客様じゃ。別にお代はいりませんよ」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2017/07/05(水) 00:25:18.57 ID:Cvr2387M0
近づいてみると、そいつは人ではなかった。
顔かたちはまるっきり人間なのだが、白い猫の耳と尻尾が生えているのだ。いわゆる獣人? または亜人?
上半身が裸なせいか、ピンク色の乳首が露わになっている。エロい! って邪な考えを持ってはならん! 首を振って気を取り直す。
この猫娘も俺と同じく旅人で各地を巡っているんだろうか。俺は猫娘の耳をつねり上げた。

以下略 AAS



18:名無しNIPPER[saga]
2017/07/05(水) 00:42:08.06 ID:Cvr2387M0
その瞬間、猫娘の姿が煙と消えた。
猫娘だけでなく老婆も宿屋自体もゆらゆら陽炎の如く揺れて消え去った。
あとに残されたのは、下半身を露出させた俺だけだった。
なんだよこれ……露出狂なのは俺の方じゃないか!

以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2017/07/05(水) 09:51:38.88 ID:RoJC38a7O
山の麓まで行くと、へんちくりんな建物があった。すべすべした透明な岩が螺旋階段のように渦を巻いており、その頂上に星型の(これは黄金色に輝いてんだけど)奇妙な家が見える。
なんじゃこれ。アイシャも首を傾げたままだ。

アイシャ「変な建物だねぇ……あたしはここら一帯をいつも散策しているけど、こんな建物初めて見たよ。建築者の目的は何だろうね?」

以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2017/07/05(水) 12:52:59.05 ID:RoJC38a7O
アイシャ「ふむふむ、魔族変形実験室……所々かすれて読めないが、扉の前に立つ石碑には、そう書いてあるよ」

勇者「あ、あんだて? 魔族変形実験室? 魔族を変形させてどうするってんだ」

アイシャ「さぁね。対魔族用の生物兵器でも生み出すつもりなのかしら」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[saga]
2017/07/05(水) 19:36:16.98 ID:Cvr2387M0
卒業試験は剣技のみを査定基準とする、まさに俺のためだけにあるような内容だった。
だからこそ、最初に剣技以外の面で落とされたのが悔しくてたまらない。
時間を戻せるのならば、今すぐ三年前の騎士学校入学式に返りたい。

アイシャ「どうした、口をパクパクさせて。酸欠?」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage]
2019/12/18(水) 22:19:11.84 ID:DoATyFXc0
               .ー┐″. / 、″ ー‐ァ ー‐ァ ー‐ァ ー‐ァ  /  /
ギュバババババババ!__|  /  ヽ  /   /   /  /   ο ο 


23:名無しNIPPER
2021/12/26(日) 10:20:50.15 ID:xUBcfHuSo
面白い


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