18:名無しNIPPER[saga]
2017/07/05(水) 00:42:08.06 ID:Cvr2387M0
その瞬間、猫娘の姿が煙と消えた。
猫娘だけでなく老婆も宿屋自体もゆらゆら陽炎の如く揺れて消え去った。
あとに残されたのは、下半身を露出させた俺だけだった。
なんだよこれ……露出狂なのは俺の方じゃないか!
アイシャ「はぁー……呆れた呆れた」
樹の上でアイシャが汚いものを見るような目つきで、俺を眺めている。
まだ状況が把握できていない。どうして宿が消えちまったんだ?
まさか、狐に化かされていたと?
アイシャ「悪戯好きの精霊が、あんたを宿に泊めて肉を喰らおうとしたんだよ。分かる?」
勇者「肉を喰らう? やっぱり罠だったんだな。お前が助けてくれたのかい?」
アイシャ「いいや。けど、その姿を見るに中で相当馬鹿なマネをしてきたみたいんだね。精霊も尻尾巻いて逃げ出すような」
勇者「助かって嬉しいのと、バカにされて悔しいのと、複雑な気分だぜ」
アイシャ「とっととパンツとズボンを履きな。下級の精霊に化かされるなんて、お笑い種にもならないよ」
勇者「はいはい……」
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