【デレマス】「先輩プロデューサーが過労で倒れた」完結編
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27:名無しNIPPER
2017/07/08(土) 20:32:16.57 ID:NwyrX9ji0
追いついた!
今回もいい話だった。次楽しみ


28:名無しNIPPER
2017/07/14(金) 22:31:02.39 ID:Q6jjSHRq0
やっと追いついた…
お?今日更新って言ってるな楽しみ
((o(´∀`)o))ワクワク


29: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/07/15(土) 00:08:40.76 ID:JPdS/Cks0
すいません酒盛りしてました今から更新します。


30: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/07/15(土) 00:12:32.87 ID:JPdS/Cks0
 控室の中。テーブルに座ったほたるはじっと、原稿を読み続けている。
 丁寧に、何度も、何度も。唇が小さく動いていた。
 ときおり、原稿から視線を外して、不安そうな顔をして息をつき、また原稿の確認に戻る。
 俺はそれを、ほたるの対角に位置する席に座って見ていた。
 待合室の中では、アナログの時計の針の音だけが響いている。
以下略 AAS



31: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/07/15(土) 00:13:07.64 ID:JPdS/Cks0
 ユニットをプロデュースするにあたって、すでにプロダクションに所属しているアイドルについては事前にできるだけのことを調べた。
 ほたるについて得られたのは、白菊ほたるというアイドルは、自分に運がないと思っている、ということだった。

 美城プロダクションより前にほたるが所属していた事務所は殆どが倒産しており、過去出演したイベントには天候、事故などの原因で中止、内容の変更が散見される。
 ほたるは、それを自分の不運のせいだと考えている。
以下略 AAS



32: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/07/15(土) 00:15:23.96 ID:JPdS/Cks0
「応援に来ましたっ!」

 茜、比奈、春菜、裕美の四人が控室に入ってくる。
 開演時間まであと三十分程度。茜たちはオフの日なので、単純にほたるを激励したあとにイベントを楽しむつもりだろう。

以下略 AAS



33: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/07/15(土) 00:18:07.43 ID:JPdS/Cks0
 ほたるが作っている壁は厚い。それでも、ほたるはまだ折れていない。だからこそ、アイドルでいようとし続けている。
 それなら、まだどこかに突破口があるはずだ。
 やがて、ほたるが口を開いた。

「ほんとうに、いつものことなんです。私、不幸にみまわれることが多くて、これまでも所属事務所が倒産したり、身の回りのひとが事故にあったり、病気になったり……イベントも、なにかトラブルがあったり、皆さんに迷惑をかけてしまって……」
以下略 AAS



34: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/07/15(土) 00:19:52.22 ID:JPdS/Cks0
「あー……茜、みんなの分のドリンクをなにか買ってきてくれないか」

 俺は茜に千円札を渡す。

「わかりました!」
以下略 AAS



35: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/07/15(土) 00:21:10.24 ID:JPdS/Cks0
「ほたるちゃんっ!」

 ほたるの声を、茜の叫ぶような声がかき消した。
 茜はほたるほうへずんずんと歩いて行く。
 その途中で一度俺に向きなおり、さっき俺の渡した千円札を差し出してくる。
以下略 AAS



36: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/07/15(土) 00:23:11.94 ID:JPdS/Cks0
 屋上へ向かう階段の前に、ほたるは立っていた。
 階段の途中には茜が立って、ほたるに向かって手を差し伸べている。
 ほたるは追いついた俺のほうを見る。
 ほたるは迷っているようだった。
 右手は握り締めて、胸の前に。
以下略 AAS



37: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/07/15(土) 00:26:39.98 ID:JPdS/Cks0
「ほたるちゃん、このまえのラジオのとき、手を握ってくれてありがとう。私、あのとき、ほんとうにうれしかったよ。だから、お返ししたいと思ってたんだ」

 屋上の扉の前に二人は立つ。その後ろに俺たちが追い付いていた。

「つぎは、ほたるちゃんの番」
以下略 AAS



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