【デレマス】「先輩プロデューサーが過労で倒れた」完結編
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35: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/07/15(土) 00:21:10.24 ID:JPdS/Cks0
「ほたるちゃんっ!」

 ほたるの声を、茜の叫ぶような声がかき消した。
 茜はほたるほうへずんずんと歩いて行く。
 その途中で一度俺に向きなおり、さっき俺の渡した千円札を差し出してくる。
 俺がそれを受け取ると、茜はほたるの横に立った。

「私は、ほたるちゃんと一緒にやりたいです!」

 茜はまじめな顔で、きっぱりと言う。

「私も、ほたるちゃんとユニットやりたいですよ!」

 春菜が続いた。比奈と裕美も大きく頷く。
 ほたるは困ったように笑った。

「ありがとうございます、でも……こんなふうに」ほたるは窓の外を示す。「ステージ自体が、私のせいでだめになってしまうこともあるんです。私は、皆さんに羽ばたいてほしい」

「ほたるちゃんにも羽ばたいてほしいんだ」

 裕美がすぐに切り返す。ほたるは少し、たじろいだ。

「そうですっ! ほたるちゃん、みんな同じ気持ちですよ!」

 茜が笑顔になる。

「で、でも……」

 ほたるは不安そうに俺と四人の顔を見渡して、それから視線を落とす。
 まだ、壁が崩せないか。俺がそう思っていた矢先、茜がほたるの手を取った。

「やれますよ! 不幸になんて負けなけいくらい熱くなれば、ステージだってできます!」

 茜はまっすぐほたるの目を見た。
 ほたるは、きょとんとして茜を見ている。

「みんな! 行きましょう! ほたるちゃん、立ってください!」

 茜はほたるの手を引く。
 比奈、春菜、裕美は一瞬戸惑った顔を見せたが、すぐにお互い頷き合うと、立ち上がった。

「え、皆さん、なにを……?」

 戸惑うほたるを連れて、五人は部屋を出る。
 俺はそのあとを追いかけようとして……その前に、スマートフォンを操作して電話をかける。
 先ほど打ち合わせをした男性スタッフだ。数回のコールで応答があった。

「あ、すいません、美城プロダクションの……ええ、そうです、ええ。すいません、急遽出演者用の服を調達していただきたくて……費用はこちらで出します、確か、下のフロアにショップがあったと思って……はい、それでサイズは……」

 一分ほどで電話を終えて、俺はほたるたちを追った。



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