34: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:43:44.66 ID:5UUNa7QZ0
「……この後な、美羽の番組を見に行くんだ」
「? みうみうの」
35: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:45:19.56 ID:5UUNa7QZ0
イメージがアイドルという職業で、どれだけ大事なのかは分かっている。
それは分かりやすさであったり、神秘性であってり、親しみやすさであったり。
36: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:46:52.49 ID:5UUNa7QZ0
そんな言葉をプロデューサーから聞くとは、思ってもいなかったから。
最初から、理解されないのが当然のような言葉。挑む前から諦めている。
37: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:47:47.48 ID:5UUNa7QZ0
「え、でも」
38: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:51:35.30 ID:5UUNa7QZ0
くみちーと別れた後、レッスンをしてから家に帰った。テレビを見ながらご飯を食べて、それからお風呂に入った。
39: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:52:47.05 ID:5UUNa7QZ0
足を伸ばしてゆっくり考えるほど、ウチのお風呂は広くなかった。
膝をちょっと丸めて、意味もなく足を湯船から出してみたり。
40: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:55:33.37 ID:5UUNa7QZ0
「はあ。そんなんじゃねえよ!」
「またまた。男の子だねー」
41: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:56:54.50 ID:5UUNa7QZ0
「そう、それ。夏のライブに出るの?」
42: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:58:07.41 ID:5UUNa7QZ0
私は自分の部屋に駆け込んでスマホに手を伸ばす。
着信通知も後回しにメールを打とうかと思ったけど、面倒になって電話した。
43: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:59:22.12 ID:5UUNa7QZ0
頭を抱えながら必死に言い訳を述べたあと、上司から散々雷を頂くことになるはずだ。
プロデューサーの内心は十分に察せられた。
44: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 21:00:13.80 ID:5UUNa7QZ0
「未央か?」
「プロデューサー。その、なんとうか……」
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