本田未央「Re:サンセットノスタルジー」
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38: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:51:35.30 ID:5UUNa7QZ0
 



 くみちーと別れた後、レッスンをしてから家に帰った。テレビを見ながらご飯を食べて、それからお風呂に入った。

 温かなお風呂の中で、くみちーと約束したこと考える。


「ぎゃふんと言わす手ねー」


 言葉にするのは簡単だが、なかなか難しい問題だった。

 正直、プロデューサーから言い分を聞かされ、私は少しすっきりしていた。

 私たちがここまでこれたのは、自分だけの力だなんて思っていない。プロデューサーや、事務所の努力があったからこそ。

 プロデューサーの口ぶりからして、サンノスがどうでもいいから、そう言った訳でないのは伝わっていた。

 いろいろな戦略があって、今のサンノスは既に外れてしまっている、ということだろう。

 一度外してしまったものは、よほどのことがない限り戻すことはない。

 外した状態でうまくいっているならば、尚更だ。

 くみちーだって、きっとそれは分かっている。

 分かっているけど、やっぱり納得できない。

 私も一緒だ。


(でも、最初からそう言ってくれれば良かったのに)


 そこも、ちょっと納得できないところだった。

 ちゃんとした理由があったなら、私が提案した時点で、はっきり言って欲しかった。

 しかも諦めさせるためだろうか。別れ際のプロデューサーの言葉は、褒められたものではなかった。

 だからこそ、くみちーに同意した。

 プロデューサーをぎゃふんと言わしたかったから。

 サンノスの輝きを、見せつけるために。



「でもねー」


 気持ちは焦れど、その案が浮かぶものではない。








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