35: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:45:19.56 ID:5UUNa7QZ0
イメージがアイドルという職業で、どれだけ大事なのかは分かっている。
それは分かりやすさであったり、神秘性であってり、親しみやすさであったり。
作りだすのは難しく、崩れるのは簡単だ。
つまり、今の私たちのイメージに、サンノスは合わないといいたいのか。
プロデューサーは続ける。
「俺たちはお前たちを預かってる義務がある。お前たちを輝かせる義務がな。やらせたいことは、全部やらせたい。でも、そういかないこともある……分かってくれ」
言ってから、プロデューサーはちらりと腕時計を確認した。
「悪い、ホントに時間がやばいんだ。ここで――」
「ちょっと、待ってよ」
歩み出そうとしたプロデューサーの腕を、くみちーが掴んだ。
「なんだよ」
「私たちじゃ……」
くみちーは言葉を途切った。その後を続けるのがためらっているようで。
それでも、くみちーは口を開いた。
「サンノスじゃ輝けないって言いたいの、プロデューサー?」
その返答に、耳を疑った。
「……理解されない輝きもある」
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