34: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:43:44.66 ID:5UUNa7QZ0
「……この後な、美羽の番組を見に行くんだ」
「? みうみうの」
「ブエナ・スエテルが出演する。社内でも評判良くてな、ちょっと頑張ってもらわなきゃならんかもしれん」
みうみうの話題が出たことに困惑した。みうみうもサンノスの一員だ。でも、それが今のとどう関係があるのか。
くみちーも言葉の意味をつかみかねているようだった。
「……それがどうかしたの、プロデューサー?」
「久美子も、昨日は遅くまでレッスンしてただろ」
「そうだけど」
「一昨日は雑誌の写真撮影。その前はビューティーアリュールでコスメイベント、その前はバラエティにも出演してる」
「ちょっと、プロデューサー?」
くみちーの問いには答えず、プロデューサーは私に目を向けた。
「未央は一昨日は友紀や李衣菜とラジオがあったろ? それにポジパの新曲にニュージェネもだってある。みんな大忙しさ」
なんとなく、プロデューサーの言いたいことが見えてきた。
「忙しいから……時間がないから無理って?」
だから今さらサンノスの為に時間を割けないといいたいのか。
でも、プロデューサーは首を横に振った。
「優先度の問題だ。お前らがサンノスを大事に思う気持ちは嬉しい。でも、今あえてやってほしいことじゃないんだ。
今の『お前達らしさ』には、合ってないんだ」
少し考えてから、私は言った。
「……イメージの問題ってこと?」
プロデューサーは首肯した。
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