曜「梨子ちゃん、怒るわけないよ」
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33:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 18:00:27.79 ID:KUeinQmiO
次から、曜ちゃん視点です


34:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 18:27:45.10 ID:KUeinQmiO
ただいまー。
階下で聞こえてきたパパの声に、眺めていたアルバムを閉じて、私は飛び上がった。

「おかえりー!」

以下略 AAS



35:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 18:42:26.42 ID:KUeinQmiO
話したいことはたくさんある。
全部聞いて欲しい。
ただ、今日はきっとパパの方がそんな気持ちを抱いているような気がするから。
私はいつもより大人しくいたいと思う。

以下略 AAS



36:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 18:55:22.11 ID:KUeinQmiO
「よーちゃーん! 早くー!」

バスが止まっていて、千歌ちゃんと梨子ちゃんが身を乗り出してこちらに手を振っていた。
猛ダッシュして、バスに乗り込んだ。

以下略 AAS



37:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 19:03:15.45 ID:KUeinQmiO
「梨子ちゃん、送ろうか?」

「あ、はい」

と、取引が行われる始末。
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 19:19:25.88 ID:KUeinQmiO
それは、とてもありがたかった。
あの日から、どうしても学校に行く度に、肺が圧迫されるような緊張を感じていたから。
特に、教室に入るとダメだった。怪我について心配してくれる同級生もまだいて、それが私の心を波立たせた。

「曜ちゃん、おはよー」
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 19:45:24.34 ID:KUeinQmiO
昼休み。
千歌ちゃんが梨子ちゃんに宿題を教えてもらっている間に、私はお手洗いに向かった。
なんだか、別れたって聞いたのに、元通りになってる。
むしろ、前よりも垢抜けた感じ。なんだろ。
でも、二人の仲が悪くならなくて良かった。それだけは、本当。
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 19:46:21.51 ID:KUeinQmiO
ちょっとここまで
また1時間後くらいに


41:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 20:58:49.66 ID:BCTrOgblO
「行くよ、梨子ちゃん」

「待って、追いかけないの?!」

「なんで」
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 21:14:05.97 ID:BCTrOgblO
いくら褒めてくれても、仲良くしてくれても、そういったことは昔からあった。
千歌ちゃんは、どうだろう。小学生の頃の事なんて、引き合いに出されても困るよ。
本当か嘘かなんて気にしたくもない。

「頑張って上に行こうとしたら、あれくらい普通にあるんだよ。勝負の世界は、もっと厳しいしさ。みんなプライドだけは一人前だもん。私だって同じだよ。嫉妬もすれば悪口も言うよ。梨子ちゃんだって、そうでしょ? ピアノのコンクールは、みんながみんな、一緒に頑張ろうって、そんな千歌ちゃんみたいな事言わないよね? 個人競技は、自分との戦いなんて言うけど、結局、大会はみんなの中の一位を決めるものだから、切っても切り離せないし。周囲の期待はやっぱり数字に集中するし。結果を出せば、誰かを蹴落とすことに繋がる。頑張れば、誰かを傷つける。そういうものだよ」
以下略 AAS



43:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 21:37:10.04 ID:BCTrOgblO
「梨子ちゃん、前に言ったよね。その怪我は自分のものだって。なら、私も同じだよ。今のは私の問題だから、梨子ちゃんが気にする必要なんてない。私、何かおかしなこと言ってるかな?」

小さな頃から一緒にいたわけじゃないから。
同級生や千歌ちゃんのように、私の事、よく知らないから。
梨子ちゃんには、これ以上知って欲しくない。
以下略 AAS



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