36:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 18:55:22.11 ID:KUeinQmiO
「よーちゃーん! 早くー!」
バスが止まっていて、千歌ちゃんと梨子ちゃんが身を乗り出してこちらに手を振っていた。
猛ダッシュして、バスに乗り込んだ。
「はあっ、間に合った」
「お父さん帰って来たんだよね?」
千歌ちゃんが言った。
「そうそう」
「曜ちゃんのお父さん、見てみたいな」
梨子ちゃんが、千歌ちゃんの向こう側から言った。
「そっかぁ、梨子ちゃん会ったことないよね。私、写真がスマホにあるよ」
千歌ちゃんがゴソゴソとポケットからスマホを取り出す。
「え、なんで持ってるの」
私は身構えた。
「前に帰ってきた時に、二人でヨーソロしてるの可愛かったから撮ったの」
真顔で千歌ちゃんが説明する。
「うんん?!」
「ほら」
そして、私の許可など関係なしに梨子ちゃんに見せた。
「か、可愛い」
梨子ちゃんは、目を細め凝視している。
「ちょ、ちょっとどんな写真なの!?」
千歌ちゃんからスマホを奪おうと試みるも、
「へっへーん、内緒ー」
「千歌ちゃーんっ」
今日の千歌ちゃん、なんか小悪魔だな。
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