曜「梨子ちゃん、怒るわけないよ」
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34:名無しNIPPER[saga]
2017/06/11(日) 18:27:45.10 ID:KUeinQmiO
ただいまー。
階下で聞こえてきたパパの声に、眺めていたアルバムを閉じて、私は飛び上がった。

「おかえりー!」

階段を駆け下りる。

「こらー、静かに降りなさい」

まだ、姿の見えないパパに怒られた。

「はーい」

今度は音を立てないように素早く降りた。
トランクを床に置いて、両手を広げるパパが視界に飛び込んでくる。
私は、思いっきりジャンプして飛びついた。

「おおっ!? ちょっと重たくなったな」

私を抱きあげながら、パパが言った。
相変わらず凄い力持ち。

「それ、年頃の子に言う言葉じゃないよ!」

「すまんすまん! あれ、ママは?」

「ゴミ出しだよ」

しばらく抱き着いていたけど、さすがに疲れたのか下ろされた。
パパのトランクを持ち上げる。

「スーツ、リビングにかけてあるよ。これ、持って行っておくから着替えなよ」

「ああ、曜」

「何?」

「少し、大人っぽくなったな」

私は立ち止まる。

「そうかな」

「前回は、ラブライブの話しとか、聞いて聞いてー! ってうるさかっただろ」

「えー、そうだっけ」

「そうだった、そうだった。しかも、制服の話を延々と地獄のようにされてさ」

「地獄〜?」

「おっと」

「いいから、時間ないんだから、早く着替えなよ!」

「はいはい」



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