19:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 21:47:16.05 ID:k4J2UGZx0
青島「和久さん俺、もうどうしたらいいか……」
和久「泣き言を言うな。頭で考えるんじゃなく、足を使え。お前はまだ、歩けるだろ?」
途方に暮れる青島を、突き放すような口調。
20:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 21:49:35.37 ID:k4J2UGZx0
すみれ「いや!離して!私じゃないっ!!」
公安「黙れ。大人しくしろ」
青島「待ってください!!」
21:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 21:51:53.93 ID:k4J2UGZx0
青島「わかりました。なら俺が連行します」
すみれ「青島くんっ!?」
室井の苦悩を見透かした青島が、先手を打つ。
22:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 21:58:26.79 ID:k4J2UGZx0
青島「よし、それじゃ行きますか」
すみれ「嫌」
青島「まあまあ、そう言わずに」
23:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 22:00:04.42 ID:k4J2UGZx0
実はこの時点で、青島の痛は限界寸前だった。
そして、すみれも青い顔をしている。
恐らく彼女もそうなのだろう。
留置所に向かう前に、刑事課の備品の一つをさり気なく懐に忍ばせた。これで準備完了だ。
24:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 22:04:01.95 ID:k4J2UGZx0
>>23の1行目の『青島の痛』は『青島の腹痛』です。
読みづらくしてしまい、すみません!
25:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 22:06:26.60 ID:k4J2UGZx0
青島「入りまーす」
ガチャリと留置所の扉を開ける。
留置所内には、沢山の犯罪者達が留置されている。奥に進むと、個室が見えてきた。
26:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 22:09:58.62 ID:k4J2UGZx0
青島「お前のせいでどれほどの人が辛い目に遭ったと思ってるんだ!!」
真下「僕は愉しかったですよ。とっても、ね」
青島の糾弾は、真下には届かない。
27:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 22:11:32.46 ID:k4J2UGZx0
真下「素晴らしい!素晴らしい脱糞でした!先輩もなかなか良かったですよ。あなた方の上司であることを、僕は誇りに思います」
ひとしきり笑った後、真下は部下を労った。
慈しむような表情を浮かべて、青島とすみれを褒め称える彼は、もしかしたらそう悪くない上司なのかもしれない。それでも、認めない。
28:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 22:14:03.45 ID:k4J2UGZx0
真下「まったく、まんまと捕まってしまいましたね。まさか無線をしこんでいるとは……」
青島「独断専行して、室井さんに迷惑をかけるわけにはいかないもんでね」
あっさりと真下に手錠を嵌める。
29:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 22:16:05.51 ID:k4J2UGZx0
室井「……」
青島の声を聞きながら、会議室で室井は思案に耽る。両の手のひらを合わせ、親指で眉間に刻まれた皺を揉む。それでも答えは出ない。
青島の無線とは別に、語り掛ける声がある。
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