28:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 22:14:03.45 ID:k4J2UGZx0
真下「まったく、まんまと捕まってしまいましたね。まさか無線をしこんでいるとは……」
青島「独断専行して、室井さんに迷惑をかけるわけにはいかないもんでね」
あっさりと真下に手錠を嵌める。
諦観したように、真下は抵抗しなかった。
恐らくこうして逮捕されるまでが、彼にとってのゲームだったのだろう。何とも理解し難い。
真下「青島さんにも、そのうちわかりますよ」
青島「んなわけあるか」
真下「きっかけなんて、どこに転がっているかわからないものです。それより、室井さんにもここのトイレの情報を教えてあげて下さい」
不敵な笑みを浮かべて、真下はそう提案する。
もちろん、使用可能なトイレについては署員と情報を共有するつもりだったが、それを主犯者が口にするとは、どういう風の吹き回しだ?
真下「あの人には漏らして欲しくないんです」
青島「室井さんが……?」
真下のおかしな発言に、困惑する。
室井さんはこの事件で被害を受けてない筈だ。
それなのにまるで、今にも漏らすかのように。
青島「あのコーヒーを飲ませたのか!?」
真下「はい。捜査一課の皆さん全員に、ね」
慌てて、無線に語りかける。
もはや、一刻の猶予もなかった。
青島「室井さん!留置所に使用可能なトイレがある!!それを使ってくれ!!」
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