21:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 21:51:53.93 ID:k4J2UGZx0
青島「わかりました。なら俺が連行します」
すみれ「青島くんっ!?」
室井の苦悩を見透かした青島が、先手を打つ。
すみれを一時的に容疑者扱いをしてでも、公安の奴らの好きにさせる訳にはいかなかった。
上司が考えている間に、部下が動く。
最終的に互いが納得する真実を目指して。
公安「貴様……勝手なことを言うな!!」
もちろん、そんなことは公安が許さない。
だが、室井はそれを止められる権力者だった。
室井「青島、恩田刑事を留置所へ移送しろ」
公安「室井!手柄を横取りするつもりか!?」
室井「あくまでも彼は留置所へ移送するだけです。あなた方には聞きたいことが山ほどある。それが終わったら、恩田刑事への尋問でも逮捕でも好きにしてください」
淡々と言うべきことを公安に告げる。
それを奴らは嫌味と受け取ったらしい。
目を血走らせて、負け惜しみを口にした。
公安「調子に乗るなよ、室井。我々の邪魔をしたことは上に報告させてもらう」
室井「どうぞ、お好きに。ですが、私が長官から直々に本案件の陣頭指揮を任された立場であることをお忘れなく。責任者は私であり、私の指示なく勝手な行動は差し控えて下さい」
公安「くっ……偉そうに!」
室井「私が、最高責任者だ。口を慎みたまえ」
それっきり、ぐうの音も出ずに押し黙る公安。
そんな彼らを連行するかのように引き連れて、室井は会議室へと戻った。
去り際に向けられる強い視線。
それを受け、青島は力強く頷いた。
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