19:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 21:47:16.05 ID:k4J2UGZx0
青島「和久さん俺、もうどうしたらいいか……」
和久「泣き言を言うな。頭で考えるんじゃなく、足を使え。お前はまだ、歩けるだろ?」
途方に暮れる青島を、突き放すような口調。
和久なりの激励の仕方である。
大きく頷くと、和久は嬉しそうに目を細めた。
和久「俺は平気だ。……年の功だよ」
青島「年の功……?」
和久「そんなことはひとまず置いておけ、それよりもちょっと気になることがある」
青島の質問をはぐらかした和久は、強引に話題を変更する。仕方なく、青島は耳を傾ける。
そして和久は、驚くべき目撃証言を口にした。
和久「真下が、雪乃さんを連れ去った」
青島「真下が!?」
すみれ「ちょっと何すんのよ!?離してっ!」
驚愕する青島の叫びと、すみれさんの怒声が重なった。なんの騒動だと、そちらを見ると、すみれさんが腕を掴まれて暴れていた。
掴んでいる男の顔には見覚えがない。
しかし、その陰気な雰囲気を見るからに、恐らく公安部の監察官か何かだろう。
慌てて止めに入ろうとすると、どこからともなく現れた公安畑の連中に妨害される。
公安「恩田すみれ。貴女を本事件における重要参考人として連行する。抵抗は認めない」
感情を感じさせない冷たい声音で、公安部と思しき男はすみれを被疑者として確保した。
38Res/41.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20