18:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 21:44:14.78 ID:k4J2UGZx0
すみれの悲痛な叫びに言い知れない不安を抱いた青島は、会議を中座して刑事課へと急いだ。
そこに、和久が倒れ伏していた。
青島「和久さん!?」
和久「青島……何やってんだ、捜査に戻れ」
青島「だ、大丈夫なんすか……?」
すみれがあれほど狼狽していたので、何事かと思ったが、和久はひとまず大丈夫そうだ。
そのことに、胸を撫で下ろす。
なんだかんだ言っても、青島はこの大先輩のことを尊敬していた。何事もなくて良かった。
しかし、和久は床に寝たまま起き上がる素ぶりを見せない。ただ静かに微笑んでいる。
不安そうな表情の青島を、和久は諌める。
和久「信念を持ってる奴はまた立ち上がれる」
どこかで聞いたような台詞。
それは自分に言い聞かせているようだった。
和久「お前も、すみれさんもそうだったろ?」
青島「まさか……和久さんまで……?」
和久「俺ももう歳だな。踏ん張りが効かねえ」
それで全てを察した。
和久は……漏らしたのだと。
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