3:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 23:30:48.92 ID:FJ75OzKBo
===
汚く狭い我が家に戻ると、俺は小さなテーブルの上にケージを置いた。
部屋の電気が眩しいのか、そいつは手びさしを作って俺を見上げてる。
4:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 23:32:16.34 ID:FJ75OzKBo
「……まゆ」
「ぴー」
5:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 23:34:06.74 ID:FJ75OzKBo
「ぴー?」
こくり、首をかしげて甘えたような声を上げた。
6:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 23:35:23.44 ID:FJ75OzKBo
「ご苦労さん」
心にもない労いだったが、しかし、まゆは嬉しそうに笑って鳴いた。
7:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 23:37:25.54 ID:FJ75OzKBo
===
疲れた夜の帰り道。うすぼんやりとした街灯の下、昨夜の露天商が目に入った。
またも冷やかし半分で近寄ると、小汚い机を前にした店主の女がワケ知り顔で笑いこう言った。
8:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 23:39:02.41 ID:FJ75OzKBo
「んじゃ」
「待って」
9:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 23:40:14.36 ID:FJ75OzKBo
===
家に戻ってケージを見ると、まゆはスヤスヤと眠っていた。
シーツ代わりのティッシュを被り、もこもこした綿の地面に転がっている。
10:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 23:41:44.18 ID:FJ75OzKBo
「中もな、凄いぞ?」
パカリ。扉を開けて、フリフリの沢山ついた衣装をテーブルの上に出してやる。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/26(金) 05:41:06.69 ID:ITLnBlnlO
付属品で元をとっていくスタイルぅ……。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/26(金) 08:17:28.80 ID:ur82hSzkO
ちょっと露天商探してくる
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