8:名無しNIPPER[sage]
2017/05/25(木) 23:39:02.41 ID:FJ75OzKBo
「んじゃ」
「待って」
クローゼットに伸ばした俺の手を、女がピシャリと一叩き。
机の上の百円玉を指さし言う。
「あのですね、どこの世に三百円で買える服がありますか」
「いや、あるよ」
「よしんばあったとしましても、そんな安物と一緒にしないで頂きたい!」
女が再び三本指をおっ立てる。
俺はやれやれと大きく息を吐くと、財布の中身を確かめた。
「三万です」
「高ぁっ!?」
言って、俺は万札を三枚出した。
「まいどありー」背中に聞こえる女の声は、昨日よりさらに上機嫌だった。
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