159:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/15(金) 02:25:00.05 ID:4at+WzIq0
まさか、大井さんに何か起きたのか。ふと脳裏を過ぎる球磨さんの言葉が私の動悸をさらに加速させた。
あれは前兆クマ。近いうちに絶対やらかすって思ってるクマ。
160:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/15(金) 02:26:10.46 ID:4at+WzIq0
見る限り、大井さんはいない。隠れているのだろか。それとも、何か大井さんの身に起きたのか。私はこの小さな一室から大井さんを探し出すことにする。
クローゼットを開ける。中には目がチカチカする四季折々の服が掛けてあった。
161:名無しNIPPER
2017/09/15(金) 02:33:06.42 ID:Vhjfmw2O0
もしかしたら北上さんの部屋かもしれない。そこに隠れているのかも。
ちなみに北上さんの部屋には入ったことある。あるのはベットと沢山のゲームだ。
162:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/15(金) 02:34:51.44 ID:Vhjfmw2O0
若干駆け足気味ですけど、そろそろクライマックスです。終わり方は考えてあるので、後は気合でしっかりと終わらせたいと思います。
163:名無しNIPPER[sage]
2017/09/15(金) 07:57:33.22 ID:1FkU54d9o
乙、待ってるぞ
164:名無しNIPPER[saga]
2017/09/19(火) 11:46:29.25 ID:hdqJBox50
今日は一日中暇ですのでゆっくりと更新していきます。もしかしたら今日中に終わるかもしれません。
165:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/19(火) 11:47:48.91 ID:hdqJBox50
まず最初に視界に入ったのは、大井さんのうつらうつらとしている顔だった。
次の瞬間には落っこちて来そうな、私と真逆に平行した大井さんの風景に、寝起きでぼんやりとしていた私は、こう思った。
ああ天使がいるわ、早く堕天してこいと。
166:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/19(火) 11:57:18.78 ID:hdqJBox50
嬉しくてにやにやと笑ってしまう。ここまでやってもまだ間の抜けた表情をしているから、私は滅多に起こらない奇跡を堪能する。トランポリンで遊ぶ子供みたいに。
そうやっていると大井さんの頭の揺れが収まる。目を覚ましたようだ。すかさず私は手を引っ込め、さも今ちょうど起きたような顔をする。
167:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/19(火) 12:10:03.38 ID:hdqJBox50
そうだ土足で上がり込んだったんだ。そりゃ吹っ飛ばされても文句は言えない。
大井さんの手が静かに私の髪に滑り込んだ。そしてべとべとして、少し縮れた前髪を解くように優しく引っ張りはじめ、大きく息を吸い、ゆっくりと鼻から吐き出した。
168:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/19(火) 13:11:53.90 ID:hdqJBox50
大井「合い鍵全部北上さんが失くしたじゃないですか。私の分も。それで、今申請中なのに一向に渡されないんですけど」
ぺちぺちと私のおでこを一定のリズムで叩き続ける。そして段々と強くなり始めた。
215Res/148.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20