160:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/15(金) 02:26:10.46 ID:4at+WzIq0
見る限り、大井さんはいない。隠れているのだろか。それとも、何か大井さんの身に起きたのか。私はこの小さな一室から大井さんを探し出すことにする。
クローゼットを開ける。中には目がチカチカする四季折々の服が掛けてあった。
まだ着るのには早い冬物のコート類は、きちんとクリーニングに出してあり、ダニ防止用品と一緒にビニールの袋に保管されていた。
下には靴やバッグ。これもまた整理整頓されていて、大井さんが入り込む隙間はない。
ベットの下を覗いた。古今東西、ベットの下には見られたくない物が隠されているとかなんとか。
少し邪で、淡い期待を抱きながら覗いたのだけど、あったのは収納箱で中には雑誌が入っていた。
もちろん期待通りにはいかず、買い溜めたファッション雑誌に、終わらせた通信の資格教材が入っているだけだった。一応、布団もめくり中を確認しておいた。
立ち上がり指を顎につける。さて、大井さんは一体どこにいるだろうか。
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