159:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/15(金) 02:25:00.05 ID:4at+WzIq0
まさか、大井さんに何か起きたのか。ふと脳裏を過ぎる球磨さんの言葉が私の動悸をさらに加速させた。
あれは前兆クマ。近いうちに絶対やらかすって思ってるクマ。
提督「大井さん!!」
我を忘れて部屋に飛び込んだ。玄関の段差に足を引っ掛け転びそうになったけど壁に手をついてこと無きを得る。
短い渡り廊下を抜け2DKの奥の一部屋。大井さんの部屋を勢いよく、文字通り転がり込むと、女の子の部屋特有の、甘ったるくも心地いい匂いが肺いっぱいに流れ込む。
ゆっくりと起き上がり周りを見渡す。恥ずかしながら、実は大井さんの部屋に入るのはこれが初めてなのだ。
恥ずかしい、物色されそうだから嫌だと遠回しに一度断られ、本音を呟かれてから私は訪れる機会を失っていた。
広がっていた景色はアジアンテイストの暖色系のカーペットに、小さく丸い木製のテーブルが置いてある。
卓上には緑の粘土板があり、懐かしいシーグラスが円形に積み重なっている。
横に接着剤があるのを見ると、大井さんは何かを作っているみたいだ。見当は私にはつかない。
215Res/148.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20