158:名無しNIPPER[saga]
2017/09/15(金) 02:22:45.75 ID:4at+WzIq0
そんな理由も相まって、うちの鎮守府に当てられる予算はいつもぎりぎりだ。
実のとこ、ぎりぎりなんかじゃなくて回せていない。削れるところは削って、節約できるところは節約してなんとか凌いでる。
いつもうちの経理担当さんが電卓を叩いては紙面の数字と、眼鏡越しににらめっこしている。本当に苦労をかけているなと思っている。これは企業努力ならぬ鎮守府努力だ。
だから艦娘寮はオートロック式ではなく鍵式だ。そんな所にまで予算は回せないのだ。
小耳に挟んだ話だと、他の鎮守府はオートロック式が主流になりつつあるらしい。うちはまだまだ先の話だ。
ドアノブを下げて引っ張ってみる。すると音を上げすんなりと扉は開けられた。
おかしい。几帳面な大井さんが鍵を閉めない訳がない。
開けたら閉める、食事中のペットボトルだって一度飲んだらキャップを必ず閉める。
よく北上さんにそう教育しているのだから。もちろん私も言われてるんだけどさ。そんな大井さんがずぼらをする訳ない。
215Res/148.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20