148: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/06/01(木) 06:03:38.34 ID:SzsIr5nJ0
「俺はあの日以来、感情を失っていた。今でも完全にとは言えない。
今でも軍にいるのは、もう一度死線に巡り合う為でしかなかった……いや、正確にはそれ以外は感じられなかったんだ。
ここにいれば、いつかあの場所が見えるんじゃないかってね。
149: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/06/01(木) 06:04:14.92 ID:SzsIr5nJ0
今回はここまで。
150:名無しNIPPER[sage]
2017/06/03(土) 15:01:42.33 ID:wPGvBaJ60
順調に泥沼へすすんどる
151: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/06/18(日) 06:53:13.41 ID:E5Fo7Ca+O
“……真っ暗…まだ3時かぁ。”
一度目を覚ましたのは、真夜中の事でした。
上は裸ですけど、寒くない。だって、彼の腕にくるまれているんですから。
152: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/06/18(日) 06:54:35.55 ID:E5Fo7Ca+O
「ん…起きてたのか。」
「あ…え、ええ!少しトイレお借りしました…。」
そこに掛かった声は、大好きな人の声で。
153: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/06/18(日) 06:56:41.99 ID:E5Fo7Ca+O
「眠くねえなぁ…。」
「横になろっか?ゴロゴロしてるだけでもマシだろうし。」
154: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/06/18(日) 06:58:05.67 ID:E5Fo7Ca+O
「ねぇ…本当に痛くないの?」
「背中の事か?大丈夫だよ。」
155: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/06/18(日) 06:59:15.18 ID:E5Fo7Ca+O
やがて朝が来て、いつの間にかまた眠ってしまっていて。
青葉が目を覚ました時には、彼はもうお仕事に行った後でした。
“……この部屋、結構広いんだ。”
156: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/06/18(日) 07:01:12.09 ID:E5Fo7Ca+O
無意識にトラウマになってた、最低な過去の恋愛も。一夜明けると何だか遠くの様で。
それ以外の事も、映画の様に客観的に蘇って来て…例えば、艦娘になるきっかけの事。
叔父さんの事については、一つだけ彼に隠し事をしていたんです。
それは心配をかけまいとしたが故ですけど。
157: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/06/18(日) 07:03:20.81 ID:E5Fo7Ca+O
その日の夜。
一日を終え、彼は自室のベッドに横たわっていた。
部屋には音楽が流れており、間接照明の中、彼はじっと天井を見つめている。
ベッドから感じるのは、彼女の残り香。
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