155: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/06/18(日) 06:59:15.18 ID:E5Fo7Ca+O
やがて朝が来て、いつの間にかまた眠ってしまっていて。
青葉が目を覚ました時には、彼はもうお仕事に行った後でした。
“……この部屋、結構広いんだ。”
テーブルの上には、鍵と一枚のメモ書きが。
メモの内容はお風呂の使い方と、鍵の隠し場所の指定でした。
“…さすがに合鍵もらう事も無いかな。あの人も軍人だもんね。”
シャワーを浴びてベッドを整えたら、すぐに彼の家を出ました。
ずっといると、寂しくなっちゃいそうでしたから。
ここの司令官用の住居は、駐車場のそばにある平屋で。どの設備からも少し離れた位置にありました。
だから、上手くやれば人には見付からない。
からかわれたりする事は無いと思いつつ、こっそりと戻った訳なのですが…部屋の鍵を開けると、何やらドアの隙間に紙が一枚。
『おめでとうございます。』
あはは……これ、ガサの字じゃん…。
さすがに今冷やかされるのは恥ずかしいなって思って、今日は大人しくする事にしました。
1日ぶりに自分のベッドに入ると、何だか妙に頭が冷静になって…ふと、今までの青葉の人生を思い返していました。
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