青葉「けしの花びら、さえずるひばり。」
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120: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/15(月) 05:30:35.93 ID:QOyJbMOhO
「…お邪魔しました。じゃあ、部屋戻りますね。」

「君も長旅だったしね、今日はしっかり休んでくれ。」

後は『私』が彼の名前を呼んで、おやすみなさいって言えば。それで今日はお別れ。
以下略 AAS



121: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/15(月) 05:32:30.67 ID:QOyJbMOhO
その日から数日後、青葉は原付を飛ばしてあの浜辺にいました。

その日はお休みでしたけど、予定の合う人が誰もいなくて。
大岩に座ってイヤフォンを嵌めて、ある音楽を掛けていました。

以下略 AAS



122: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/15(月) 05:33:23.57 ID:QOyJbMOhO
今日何度目かの、歌の終わりの時です。ふと立ち上がって、後ろを振り向きました。

一瞬の事ですが、その時確かに見えたんです。
夕日を背に、微笑む彼が立っていたのは。

以下略 AAS



123: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/15(月) 05:34:33.74 ID:QOyJbMOhO
「…隣、座ってもいいですか?」

「いいよ、おいで。」

しれっと体を寄せて、青葉は隣に座りました。
以下略 AAS



124: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/15(月) 05:36:32.03 ID:QOyJbMOhO

「__…?」

呼んでくれる本当の名前は、脳に甘く広がって。
口の中の鉄の味は、とても甘美なものに思えて。
以下略 AAS



125: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/15(月) 05:37:31.95 ID:QOyJbMOhO
今回はここまで。



126: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/18(木) 02:59:21.42 ID:3OWGQWfYO
激しい悪寒が背筋を抜けてく。

目をそらせない。

ただただ、じっと青葉を見つめてくる目は吸い込まれそうで。
以下略 AAS



127: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/18(木) 03:00:58.58 ID:3OWGQWfYO
同日・鎮守府駐車場。

一足先に鎮守府へと戻った彼は、車をいつもの区画へと停めた。
日も相当に沈み、外灯と殺虫灯のみが辺りを照らしている。

以下略 AAS



128: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/18(木) 03:03:29.36 ID:3OWGQWfYO
部屋に戻った彼は、ベッドへと倒れ込んだ。
時計も外し、上着も脱ぎ。何となく照明へと手を伸ばしている。

彼の視界に映るのは、ぼやけて見える強い照明と、相反して生々しく映る自身の左手。
ズタズタの手首は明かりに晒され、その傷の深さをより浮き彫りにする。
以下略 AAS



129: ◆FlW2v5zETA[saga]
2017/05/18(木) 03:04:35.00 ID:3OWGQWfYO
今回はここまで。


130:名無しNIPPER[sage]
2017/05/18(木) 15:43:53.05 ID:vQ2BFUfA0
おつおつ
これはまた強烈な…


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